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【読書感想文】正直驚きや発見は少ないけど、読者を行動に駆り立ててくれる。『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』

今回紹介するのは越川慎司さんが2020年に発表した著書『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』です。

著者の越川慎司さんは元マイクロソフト業務執行役員を務めるなどの経歴を持つ方。

本書はそんな越川さんが代表を務める株式会社クロスリバー(企業への働き方改革の支援を行う)が、顧客企業の中の「トップ(上位)5%」の優秀な社員の仕事のやり方・行動を追い、分析した結果をまとめたものです。

トップ5%と残りの95%社員の動きにはどんな違いがあるのか、そして私たちがトップ5%になるためにはどんなことをすればいいのか?を紹介しています。

●正直、目新しい情報はない

本書にはトップ5%社員の行動から導き出される共通点やアドバイスがいくつか出てきます。

たとえば

・トップ5%は「過程」や「仕事をやっている感」ではなく、「結果」や「目標が達成されたこと」に満足をする
・人とのコミュニケーション時には笑顔を忘れず、自分から率先して「与える」行動をとる。また、人脈は広く持つ
・メールの返信が早い
・週に1回程度、作業のフィードバックの時間を設ける
・情報を得るためのツール(Googleアラートなど)を利用している
・メモをとる習慣がついている

といったもの。

この本を読んでいるとき、正直私は何度も「どこかで見たことのある文言だな…」と思いました。

上記のトップ5%の共通点って、「自己啓発本」と呼ばれる他の本にも度々出てくるんですよね。

終始こんな感じなので、「へぇ〜!」と驚くようなことは少なかったです。

●「知っている」=「やっている」ではない

ただ、上の共通点に既視感を持ってはいるものの、「じゃあ、実際に実践できているか?」と聞かれたら、言葉に詰まるんですよね・・・。

本書では上記のようなポイントだけではなく、トップ5%の人たちがその行動をどのように実現しているかが描かれているのですが、「ああ、自分はここまでできないな」と思うようなことばかりでした。

つまり、本書で紹介されている「上手く仕事を進める方法」をすでに知ってはいたものの、全然行動に移せていないことに気付かされたんです。

これが、この本を読んでいる中で一番自分が自覚したことでした。


ちなみに本書のあとがきは、以下の一文で締めくくられています。

この読書の目的は「知ること」ではなく、「行動すること」です。

『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』より

最後の最後にこの言葉を持ってくることで、「読むだけで満足したら今のままだぞ!行動しなきゃ変われんぞ!」と念を押してくるんですよね。

ちょっとこの一文には面食らっちゃいました。

まるで自分が行動に移せてこなかったことが見透かされたような気がして・・・(汗)。

やっぱり、「行動するまでが読書」、ですよね。

●この本を受けて、私が実践すること

この本を読んで自分の仕事のやり方を振り返れた気がするので、ここで「本書に書いてあったコレを実践しよう!」というのを勝手に宣言させていただきます。笑

①「作業をしている自分」に満足するのではなく、「結果(目標達成)」に満足できるよう頑張る
②作業以外のこと(フィードバックなど)に時間を当てるため、作業では意図的に100%を目指さない
③作業を定量的に測り、何の作業にどれくらいかかったのかをエクセルなどにまとめ、無駄がないかチェックする(週1くらい)

読書も読むだけで満足するのではなく、アウトプット(実践)につなげたいですね。

トップ5%になるべく近づけるようがんばります。

***

そのほかの読書感想文はこちら。


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