「お金を稼ぐってどういうこと?」子どもたちと一緒に、”お金”について考えてみた
こんにちは!マネーフォワード広報の石田です。
少子高齢化の進展により、国の公的年金制度は厳しい状況にあり、一人一人が将来に向けて資産形成を行うことの必要性が高まっています。そのような中、2022年度から高校の家庭科の授業で「資産形成」の観点が新たに加わるなど、今後、家庭でも子どもの金融教育について考える機会が増えると予想されます。
しかし、実際には「お金について子どもにどう教えたらいいのか分からない」「お金のことを聞かれても、正しく教えられるか不安」など、悩まれている方も多いのではないでしょうか。
マネーフォワードでは、親子でお金について考えるきっかけを提供すべく、子ども向けの教育イベントやコンテンツ開発・運営を手がけるGo Visions株式会社と共同で、「Money Forward × SOZOW 親子で学べる“お金”のオンライン体験アクティビティ」を開催しました!
2021年4月に春休み企画を開催したところ大変好評だったため、今回夏休み企画として第二弾を開催することになったのですが、今回も200名近いお子さま(&保護者の方)に参加いただき、大盛況となりました!
今回は、全二回で開催されたイベント当日の様子や、私がイベントを通じて感じたことなどをお伝えしていきたいと思います。
お金持ちになるためのヒントは、”「〇〇〇〇〇」の証”!?
8月20日(土)、第一回目の開催日。初めてGo Visionsさんのオフィスにお邪魔しました!
目黒駅からすぐの閑静な住宅街にあり、オフィスの中はコンパクトながら配信スタジオも備えたとてもお洒落な空間でした。
(オフィスの中に階段があって新鮮です)
(SOZOWパーカー、かわいい…!)
17時のイベント開始に向け、スタジオの中は着々と準備が進んでいました。
複数のモニターやライトもあり、本格的です!
第一回目のテーマは、”「お金持ちの謎」を解き明かせ!”。
”お金持ちとは何か”、”お金を稼ぐとはどういうことなのか”について、さまざまなクイズやワークを通じて学んでいきます。
ガイド(子どもたちと一緒に探求していく講師のような役割)は、Go Visions代表取締役の、コッシー(小助川)さん!
さっそくアイスブレイクから始まります。
参加している子どもたちに、「お金持ちのイメージ」を考えてもらいました。
学校のテストのように正解や不正解はないので、思うことを自由に書いてOKです。
さて、どんな答えがでてくるでしょうか?
それぞれ、答えを書いた紙を画面にうつしてもらいました。
みんな、表示させるのが上手…!
子どもたちから挙がった「お金持ちのイメージ」は、
「札束を持ち歩いている人」
「豪邸に住んでいる人」
「社長さん」
「家が清潔」
おおーなるほど!!漫画やアニメの世界では富豪が札束を持っているシーンがよく出てくるので、特にイメージしやすいですよね。
他にもさまざまな意見が出ましたが、誰一人として同じ意見がないのが面白かったです。
その他、
「お金をたくさん持っている人と聞いてどんな人が思い浮かぶ?」
「お金はどれくらいほしい?それはなんで?」
などのクイズやワークを通して、お金を持つことについて「自分だったらどうするか?」を考えてもらいました。
会はついに後半に入り、本題の「お金持ちの謎」に迫っていきます!!ワクワク。
ここでクイズ。
「世界のお金持ちの人たちは、なぜお金を稼げているのでしょうか?」
そのヒントは、”お金は「〇〇〇〇〇」の証”
「〇〇〇〇〇」に入る五文字が、お金を稼ぐための大きなポイントになるそうです!
みなさん、何かわかりますか??
答えは・・・
”お金は「ありがとう」の証”でした!
どうしたら「ありがとう」をたくさんもらえるか、子どもたちにも考えてもらいました。
「みんなの役に立つことをたくさんする」
「面倒なことを便利にする」
「みんなができない仕事をたくさんする」
またいいアイデアがたくさんわいてきます!
自分の意見をみんなの前で発表するのは勇気がいることですが、堂々と発表していてすばらしいですね。
最後にコッシーさんから、
「お金をたくさん持っている人のありがとうのもらい方を調べよう」
「みんなの家族が喜ぶことを考えて、それを実践してみよう」というお話をして終わりました。
日本の学校の授業は「正解」があることが多いですが、SOZOWのアクティビティは正解がなく「自分が考えたこと」を自由に発言するスタイルで、一人一人の意見が違うということを大切にしている点が印象的でした。
社会に出ると正解がないことが多いので、小さいうちから「自分だったらどうするか」を考える機会がもっと増えたらいいんだろうなと思いました。
世界で深刻化する「貧困格差」。自分には何ができるだろう?
第二回目は、8月29日(日)に開催しました。
テーマは、”みんなで考える「お金の問題と未来」”と題し、世界で起きている貧困や格差について、自分たちが何ができるかを考える内容でした。
コロナ禍で、子どもたちは自宅での学習が推奨されていますが、所得が低い家庭であるほど自宅での学習環境が整っていないことなどを背景に、子どもの学習時間が減少しているという調査結果※もあり、コロナ禍で教育格差が拡大傾向にあることが考えられます。
今回のイベントを通して、子どもたちが世界の貧困格差について知り、それに対して自分が何ができるかを考えるきっかけを提供できればと思い、Go Visionsさんとも相談の上このテーマに決定しました。
(※ 「コロナ禍が子どもの教育格差と非認知能力にもたらす影響を調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000025872.html)
ガイドは、Go Visionsでマーケティングも担当している、いのちゅー(井上)さん!
関西弁がすてきなさわやかお兄さんです!
最初のクイズは、
お金があったら、自分にとって、社会にとって、どんないいことがあるでしょうか?
「発表したい人~!?」と聞くと、多くの子どもたちから手が挙がりました!
身体を大きく動かして「発表したい!」という前のめりでアピールをしている子もいて、とても可愛かったです(笑)
「人助けができる」
「ほしい物がいっぱい買える」
「経済が回って景気がよくなる」
他にもさまざまな意見がでましたが、「物が買える」という意見が多かったです。
その他にも、第一回目の話とも繋がりますが、プレゼントを渡したりして「ありがとう」と人に感謝の気持ちを伝えることができるよねと、いのちゅーさんがお話していました。
ここから、お金を通して社会を見るコーナー”世界のお金クイズ”に入っていきます。
最初のクイズは、
「日本人が生活するのに、一日にかかるお金は大体どれぐらい?」
(私は、3,000円と予想!)
実は、衣服や食費、光熱費なども含めると一日平均で「5,000円」もかかっているそうです。意外と高いですね…。
それに対して、世界では10人に1人が1日「200円」より少ないお金で生活しているそうです。
ちなみに、アフリカの南スーダンの人が一日に稼ぐお金は、なんと「70円」。日本だと、自販機でジュース一本ですら買えないかもしれません…。
それを知った子どもたちからは、
「日本人が一日の生活でかかるお金と、アフリカの人たちが一日に稼ぐお金に、4,930円もの差があるんだ」
「アフリカの人たちが一日70円しか稼げないのは、なぜなんだろう?」
などのコメントが寄せられました。
最後のワークでは、「みんながこの先、お金の問題に対してできそうな事は何か?」を考えてもらいました。
「おこづかいを寄付する」
「大きくなったら、学校がない国に学校をつくる」
「メルカリで物を売る」
など、すばらしい意見がたくさん出ました!
私もメルカリで読み終えた本や着なくなった洋服を売っていますが、買った人が喜んでくれると、少し人の役に立てたかなという充実した気持ちになります。
小さくてもみんなができることを日々少しずつやっていけたら、世界で困っている誰かを助けられるかもしれませんね。
保護者向けコンテンツ「子どもの金融教育はどうしたらいい?」
子ども向けコンテンツの後は、Go Visions株式会社代表の小助川さんとマネーフォワード執行役員の瀧による、保護者向けコンテンツを実施しました!
(子ども向けコンテンツ中に、どういう話をするか相談中の小助川さんと瀧)
事前に保護者の方からいただいた質問で多かった「子どもの金融教育はどうしたらいいか」「子どもへのお小遣いはいくらぐらいが適切か」などについて対談しました。
(※ここでは、小助川さんと瀧が考える「子どもの金融教育はどうしたらいいか」について対談した内容をお届けします)
瀧:「一番大事なのは、子どものうちから自分で支払ったり稼ぐ体験をたくさんさせることだと思います。子どもに、”将来お金があったらどうしたい?”と聞くと、多くの子が”貯金”と答えるんです。でも、貯金はいつか使うので、その時に値段が高いか安いかを考えて選択できるように、自分で使ってみることで”お金を体感”しておくことが大事です。
また、初任給まで労働によってお金を稼ぐ経験がない人が多いので、例えば、”家のお手伝いをしたらいくらあげる”など、お金をもらうことと使うことを両軸で経験させるといいと思います。
二つ目は、親のお金に対するイメージを押し付けないことです。たとえば、”見えないから電子マネーはダメ”とか、心配な気持ちは分かるのですが、来年度の高校の指導要領にも”電子マネーの安全な使い方”が入っていますし、10年後はキャッシュレスがもっと当たり前になっているかもしれない。未来は今の常識が絶対ではないので、親の枠をはめないことが大切です。」
小助川さん:「私には二人の子どもがいますが、”お金は手段だよ”と伝えるよう意識しています。おこづかいは、年齢によって金額を決めて公表し、”生まれてきてくれてありがとう”という意味を込めて渡しています。おこづかいだけでは足りない場合は、家の手伝いやメルカリで物を売ったりして、子どもたちはお金を稼いでいます。
また、”子どものお金の使い方を否定しない”ことにも気を付けています。例えば、子どもがスマホでゲームのアイテムを買った時、親からすると”それ買ってどうなるの?”と思うかもしれませんが、その子にとっては価値があることなんです。ゲームが好きなのであれば、将来3Dのデジタルの世界が広がった時に、ゲームを作るエンジニアの仕事で大活躍するかもしれません。そういった可能性を狭めないためにも、親の価値観を押し付けないことが大事です。」
二人の話は、参考になる話ばかりでした。貯めるだけでなくまずは使ってみることでお金を体感させることや、子どもの「好き」を否定せず、大人の価値観を押し付けすぎないことなど、自分も将来大切にしたいと思いました。
今回のイベントで、子どもたちが好奇心全開で、自分で考えたことを楽しそうに発表している様子を見て、開催できて本当によかったなと思います。
今後も、子どもたちがワクワクしながら学べるお金の教育コンテンツを企画していきたいと思います!
改めて、イベントにご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!!
さいごに:SOZOWでは無料体験を実施中!
今回共同でイベントを開催したSOZOWは、小学3年生から中学3年生を対象に学校やご家庭ではなかなか体験できない幅広いテーマの学びをオンラインで届けています。
現在、無料体験を受け付けているそうです。
「オンラインの学びなんて不安…」という方もいらっしゃるかと思いますが、今回のイベントに参加していただいたご家庭から
「えっ!? オンラインなのに子どもがこんなに夢中になるの?」
「オンラインなのにこんなことまでできるの?」
と驚きの声をいただいています。
好きな日程・コンテンツを選んでご参加いただけますので、ご興味あればこちらよりぜひお申込みください!
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