桃 ~栄養成分と効用・漢方的な働き~
桃
バラ科の落葉性小高木で、中国黄河上流が原産地。
中国では仙果と呼ばれ、邪気を払うくだものでした。
日本に伝わったのは古く、弥生時代には食されていました。
モモは果肉の色から白桃と黄桃にわけられます。
白桃は生食、黄桃は缶詰に利用されます。
■栄養成分と効用
主成分は糖質です。
しかし果汁が多くリンゴ酸やクエン酸を含んでいるので、食欲増進や疲労回復にぴったりです。
花にはケンフェロールという配糖体があり、利尿や便秘に役立ちます。
葉にはタイニンを含み、入浴剤にするとあせも、湿疹、かぶれが改善されます。
■漢方的な働き
漢方では種のなかにある核を桃仁と呼び、血行をよくし血を浄化する生薬として、生理不順や更年期障害に利用します。
葉は、皮膚病の外用薬として利用します。