日夜、内在する記憶を掬い上げようと悪戦苦闘しているじぃじですが…
時にはふと記憶が降りてくることがあります。
例えば、今朝始発の電車の中で降りてきたのは「朝のリレー」。みなさんよくご存知のとおり谷川俊太郎の詩なんですけども…じぃじの記憶では次のTVCMによります。
これは2003年〜2004年にネッスルのCMとして放映されたもので、当時のコンテストを総なめにしました。
このCMにまず詩作の…
それから作曲は息子の…
それから朗読は…
…と、この3者が混じり合った動画コンテンツとして記憶しています。
ところが…
この詩は中学1年の国語の教科書にも教材として掲載されていたそうで…
これを観ちゃうと興醒めしてしまうじぃじです。
この有名な詩についてさらに掘り下げてみると…
次の論文に行きつきました。
なんとこの詩は1968年に書かれたそうです。
でも縦書きの PDF は読みづらいので全文を転載すると…
子供の頃、1960年代の時代の空気をリアルに体験しているじぃじにとって、この詩の背景を知ると何か腑に落ちる気がするのですけども…
それでもじぃじにとって、この詩はネスカフェのCMの記憶が圧倒的に迫ってくると感じてます。
確か…TVの日曜洋画劇場の合間のCMだとじぃじは記憶してるのですが、冒頭のピアノの音は強いアテンションのニューアンスが含んだ優しい暴力に思えるのです。そして静かに語り始める朗読は朝の少し冷たい空気を思わせ、その声で子供たちのリレーの話が語られる。その空気が少しずつ胸に溜まりいっぱいになったところCMは終わり、なんだか不思議な晴れやかな余韻が残る…
このなんとも言えない感情を誰かにリレーしたいと、じぃじは願うのです。
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