【ゲーム】Descenders
先月Steamでアーリーアクセス版がリリースされたインディーゲーム、『Descenders(ディセンダーズ)』にハマっています。
Steam:Descenders
http://store.steampowered.com/app/681280/Descenders/
平たく言うと一人用自転車ゲームで、特にダウンヒル(山に作られたオフロードコースを高速で駆け下りる競技)をテーマにした作品です。といっても、タイムを競い合うようないわゆる「レース」ではなく、自由にコースを開拓してトリックを決めてポイントを稼ぐタイプのゲーム。
(noteにアニメーションGIFが貼れるようになったので)
ランダム生成コースの自由度
スケートやボード競技ではこの手のゲームはたくさん出ているし(私はEAの『SSX』シリーズが大好きだった)、バイクならそれこそ『Trials』シリーズなんかもあるけれど、自転車って意外に少ないイメージで、まずそこに興味を惹かれました。
次いで特徴的なのが、コースが自動生成なこと。急峻度(steepness)、カーブの多さ(curves)、障害物の多さ(stunts)などのパラメータをもとにランダム生成されるコースは毎回違ってスリリング。なんなら別にコース上を走らなくても自分でオフロードを開拓してもいいし、どこまでも漕いで行って景色を眺めてもいい。一部のボーナス条件を除いてタイムという概念がないので、どういうルートを取ろうとも最終的にゴールすればいいわけです。
敢えて草むらを駆け下りてもいい
ただし、ライフの概念がある。岩や木などの障害物に激突したり、ジャンプの着地に失敗すると1ミスで、ゼロになるとゲームオーバー。現在のアーリーアクセス版で4ステージあるそれぞれのステージの最後にはBoss Jumpと呼ばれる大ジャンプがあるので、それをクリアできるようになるべくライフを温存しながら先へ進む必要があります。
ボーナス条件(Bonus Objective)をクリアしたうえでボス・ジャンプまでを3回踏破すると、そのステージはフリーライドとしてメニュー画面から自由に遊べるようになります。鬼門が第2ステージの森林…。見通しが悪いうえに、一本橋や岩の間をすり抜けるなどの障害物が多く、ここで相当鍛えられます。でもこのステージがめちゃくちゃ楽しい。
ちなみに、アーリーアクセス版のため、2月のリリース以降プレイヤーのフィードバックでどんどん内容がアップデートされています。先日の更新で、要望の多かったフリーライドでのライフ無限設定が解禁され、ゲームオーバーを恐れずに好きなだけ練習できるようになりました。
フリーライドでは急峻度などのパラメータも好きにできる
自転車とリキッドファンク
本作は、ドラムンベースのサブジャンルであるリキッドファンクの代表的レーベルのひとつ、オランダの「Liquicity」と提携していて、BGMとして同レーベルのサウンドトラックががんがん流れます。めちゃくちゃいい。
こういうのとか!
リキッドファンクというのは、単純にいうとメロディやコード感を前面に打ち出していたり、あるいはチルアウト的な柔らかめのエモーションの色濃いドラムンベースのこと。プレイしている間じゅう、このチョー気持ちいいリキッドファンクと自転車が高速で坂を駆け下りるシャーッという回転音が鳴り続けて、程よくハイになれる。自転車とドラムンが両方好きな人なら、買って損するということはまずないと思います。
乗っているだけで楽しい
トリックを決めて累積ポイント(REP)を溜めていくなどの要素はあるものの、このゲーム、実際のところ何もせず自転車に乗っているだけで異様に楽しい。これって、実際の自転車の楽しさをうまくゲームに落とし込んでいるということなのではないかと思います。
カメラを変えれば一人称視点にもできる
コースの追加やカスタム要素など、アーリーアクセスだけあって今後順次アップデートされていくようです。おもしろいのは、ゲーム内のメニューから開発チームのプロジェクト管理ツールやDiscordのプレイヤーコミュニティーに直接飛ぶリンクがあって、積極的にコミットできること。インディーゲームならではのフットワークの軽さだったり、開発者とユーザーの近さというのが実感できます。
GeForceのAnselに対応しているので、Alt+F2キーで撮影も
リリース時のものですが、Automatonにも概要のよくわかるレビュー記事があります。
ダウンヒルゲーム『Descenders』Steamにて早期アクセス販売開始。マップ内のどこを走ってもよし、猛スピードで山を駆け下りろ | AUTOMATON
http://jp.automaton.am/articles/newsjp/20180211-62665/