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M3GAN /ミーガン(2022)
最初に言っておく。この映画の私の評価はそこそこだ。
ブラムハウス×ジェームズ・ワン。最強タッグの今作だが、映画館で予告編を観た時から「あんまり怖くなさそう」と感じていた。予感は的中。
散々使い倒されたAIの暴走というテーマに人形を組み合わせた作品。そもそもSFホラーなのでチャッキーやアナベルのような超常現象的な怖さではない。
でも私はなぜかハマって3回くらい観た笑。
<あらすじ>
玩具メーカーで研究職として務めるジェマは、AIが搭載された人形型ロボットM3GANの開発に携わっていた。事故で両親を失った姪ケイティを引き取ることになったジェマは、子守役としてM3GANを与える。あらゆる出来事からケイティを守るようにプログラムされたこのロボットに対し、ケイティは少しずつ心を開いていく。意気投合する「二人」だったが、次第にM3GANの行動は過激になっていき…
<感想>
※ちょっとネタバレあり※
一時期めちゃくちゃ宣伝していた本作。
ミーガンの謎ダンスがネットミーム化してバズっていたらしい。
「もうティーン向けホラーじゃ満足できない体になっちまったんだよ…」とカッコつけていた私は映画館には行かなかった。でも気になってはいたので、配信始まったらこっそり観てみた(照
違う記事にも書いたが、ゲット・アウトでサイコ彼女を演じたアリソン・ウィリアムズが主演とは知らなかったので、冒頭から「この女優さんすごく知ってるぞ…」という既視感に頭がフル回転。思い出した瞬間に期待値爆上がり。
子供の扱いに慣れていないジェマのケイティに対する態度がリアル。9歳という微妙な年齢だし、私も将来姪と二人にされたら絶対こんな感じで気まずくなると思う笑。「なんか食べる?いらない?そっか…」みたいな笑
ミーガンはAIを搭載しているので子供の会話データなどを集積しており、臨機応変に対応してくれる。子供の相手が大変なのでミーガンを与えるジェマは、まさにスマホを渡してYouTubeを観させておく親と同じような感じだ。遊びから学習までどんなコンテンツも揃う現代では、親がわざわざ直接相手をしなくてもGoogleがある程度育児を代替してくれる。大人である私たちの人付き合いも同じだが、相手との生の会話や触れ合いは減っていく一方だ。そんな現代に警鐘を鳴らす意味合いもある作品なのだろう。最後のカットでアレクサみたいなやつに乗り移っていたので、制作が決定している続編はより大人向けのストーリーになるかもしれない。
贅沢を言うならもっとグロい方に振り切っても良かったなぁと感じる。
R12にすることで視聴者層の幅を広げたかったのかもしれないが、暴走したミーガンがもっと残虐な方法で殺戮していったら見応えがあるのになと思った。隣の犬をバラバラにするとかね(何度でも言おう私は愛犬家だ)。隣のおばさんの生首をジェマにプレゼントするとかね(思い出せお前は看護師だ)
それにしてもミーガンのようなAIロボットの暴走を防ぐとしたら、どのようにプログラミングしておけば良いのだろうか。「原則殺人はだめ」「でもどうしても、もうどうしてもヤバい時はやっていい」とか?
こういうぽんこつプログラマーが真っ先に自分の作ったロボットの餌食になるのだ。でもAI搭載した兵器とかガチでこんな設定になってそうで怖い。
大ヒットしただけあって、観て損することはない作品だと思う。
ホラーを期待しなければ、普通に最後まで楽しめるので一見の価値ありだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!