死霊のはらわた(2013) いや怖すぎるだろ笑
サム・ライミがプロデューサーとして携わった正統リメイク版。死霊のはらわたシリーズは本作のほか、1981年公開の第1作目と2023年のライジングしか観ていないのだが、個人的には本作が一番好きだ。怖い、痛い、怖い、痛い。ホラーとスプラッターの要素を完璧な配分で混ぜ合わせており、鑑賞しているだけでかなりHPを消費する。途中でリタイアした人も多いとか。エンターテインメント作品として完成度が高すぎる、ホラー映画のお手本みたいな映画だ。
<あらすじ>
<感想>
※以下ネタバレを含みます※
映画.comのあらすじが短すぎて笑ってしまった。確かにこれ以上説明することは特にないか笑
ミアのお薬断ちという目的で山小屋に集まる5人。死霊に取り憑かれたミアの異常行動が薬物の禁断症状と勘違いされてしまうのは、設定をよく活かしているなと感心する。ミア役の女優さんの演技は最恐で、死霊に乗り移られる前の怯えた言動、完全に覚醒したあとのおぞましさまで素晴らしい完成度だ。
地下に閉じ込められても隙間からちゃっかり観戦して、いろいろとヤジを飛ばしてくるのは少し可愛い笑
兄のデイビッド以外は正直ミアの餌でしかないのだが、それぞれの死に方が痛くてグロくて本当にお腹いっぱいになる。
頼りになりそうな印象だった看護師のオリビアちゃんはこのような仕上がりに。もっと後半まで残るかと思ったけど。
ナイフをべろんと舐めて舌が裂けたミアにベロチューされるナタリー。腕を自ら切り落としたのに結局は変異してしまい完全に「切り落とし損」だ。
諸悪の根源であるロン毛眼鏡のエリックは脅威の生命力を見せつける。注射器でブスブス刺されても釘を打ち込まれても、まだ立ち上がれるたくましさ。思わず「お前まだ生きてたんかーい」とツッコんでしまう。
ミアを助け男らしく散ったデイビッド。一人残されたミアは血の雨の中、必死に死霊から逃げ回る。最後はお決まりのチェーンソー。もはやギャグとしか思えない血潮の量は定番だ。悪魔ともゾンビとも違う「死霊」という新しいジャンルを確立したこのシリーズの功績はやはり偉大だと思う。
要所要所でしっかりと原作をなぞりながらも、がっつりアプデしてきた今作。怖いのが苦手な人にとってはまさにトラウマ級だが、ぜひ作り手の「本気」を体験してほしい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。