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【素敵な航海を!】CHRO誕生のストーリー
CHROを目指す方々への伴走による「新CHRO誕生ストーリー」の事例共有をしたいと思います。
この伴走で意識しているのは、自身の直近の日系上場企業での Global CHRO の実体験だけでなく、その前の外資系企業2社でのHR責任者としての実経験も大いに生かすことです。その主な理由は3点あります。
1点目は、急速な環境変化の中で、経営・事業・組織にアジャイルな変革が迫られ、CHROにも起業家マインドセットが求められるためです。2点目は、その結果、Comfort Zoneからの脱却が重要となるためです。3点目は、スタートアップや急成長を遂げている組織のCHROは、社長の重要な右腕であると同時に、全社員を見渡し向き合う要素が強く、私がHR責任者を務めた外資系企業の日本法人(150~300名)の急成長と規模感での要素にも近いためです。まさにこれらの要素は、『Ambiguity(曖昧さ)の中で、Agile(俊敏)に判断・決断・実行する』という、私が外資系企業HR責任者として体現してきたこととも通ずるのです。
私の伴走でのスタンスは、ステークホルダーでもある経営からのニーズを重視しながらも、個の『Will(ありたい姿)』と『Can(強みや特性)』を対話を通じて把握し、個々に向き合って進めることです。
この方に関しては、「会社全体をone teamとして、全社員がひとつの船で航海をするイメージ」を持っていただき伴走しました。全社の組織リーダーとしてのCHROは、目の前の施策に終始するだけでは務まらず、『抽象度を高めたストーリーテリング』ができることも必須です。よって、今回は「航海」という抽象度高めのイメージを持って思考する訓練を日常に取り入れ、そこから具体的戦略と施策に紐付けていく伴走も並行して進めたのです。
まずは、全社員を『役割責任を持つクルー』と捉え、CHROは、『キャプテン(社長)』を右腕として支えながら、『各クルー(各社員)』が各自の役割に『意義』を持てるように目配りし、Willと高い目的意識を持ってチャレンジをエンジョイできる状態(組織風土)の舵取りを目指します。
視界不良や荒れる航海(組織の先行きが不透明で荒れ気味)の時には、双眼鏡で先を読み逆算し、キャプテンに耳打ちし、キャプテンが迅速かつ的確に指揮を取れるようにし、全クルーが安心安全に自身の役割に専念し、心理的安全性高く物事や感情を言い合える状態を築くことが大切です。
時には、長く波乱万丈な航海で、クルーを労い、1日だけ港に船をとめて全員で仕事を忘れて思いっきり楽しみ、結束を固める機会を持つことも有効です。例えば、前々職の外資系HR責任者時代には、10名前後の社内有志を集めて全社員参加の大運動を半年ほど掛けて企画・準備し、総監督を担うことなどもありました。
このように、ノウハウだけでなく具体的なサバイバル術や生きたアイディアなども提供することで、いざという時に「取れる選択肢の可能性」を高める支援をし、時にコーチングで気づきを与えて行動変容を促し、難易度の高い人事施策に対しては、丁寧に武器装着をして支援してきました。そして、この度、晴れてCHROの役割を獲得です!
約3ヶ月後には「1日乗船体験」と称し、自立自走する新CHROが、いかにキャプテンを支え、全クルーに目を配り、難易度高い航海にコミットしているかをレビューする機会を設けています。その際は、"視界良好な平穏な1日” ではなく、"荒れ気味の波乱万丈な1日” の航海でいかに新CHROが舵取りできているかを、ぜひ見てみたいと思います。
Bon Voyage!
素敵なCHROの航海を心より祈っています!
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