3年ぶりに施設で暮らす祖母との面会

現在施設で暮らしている祖母(90代)と3年振りに面会できました。感染症対策のため屋内にいる彼女と窓ガラス越しに姿を見せて手を振ったりして顔を見せました。子供たちは得意なダンスを披露しました。一応フェイスタイムで音声を繋いでくれるのですが、相手は高齢なのでなかなかうまく会話できず、会話するというより無言でただただ手を振るといった感じでした。なんだか動物園の動物をガラス越しに見るような雰囲気でした。

親族から色々と要望があり、こういった形での面会がようやくできることとなり、現在予約が殺到しているそうです。祖母はわたしの子供たちが赤ちゃん〜幼児のころにちょうど実家で暮らしていたこともあり、子供たちをよく知っています。そしてすっかり成長した子供たちに素敵な笑顔を向けてくれました。祖母には伝えていませんが、私たち家族は夫の転勤でもうすぐ引っ越すので、多分彼女と会うのは最後だろうなと思いながら彼女を見つめました。涙が溢れてきました。

日々高齢者の方々のお世話と向き合っておられる施設の方々を思うと、日頃祖母のお世話をしていない家族や親族が不満を言う権利なんて全くないと思いますし、私ももちろん言いません。でも、感染症を恐れて家族と再会できないまま寿命がやってくるよりも、例え寿命が多少縮まろうとも家族と直接手を触れ合って過ごす機会がある方が幸せだろうな。私ならそれを望むだろうなと心の中では思いました。数ヶ月に一回だけでもいいから、こどもや孫、ひ孫たちと手を繋ぐ、ハグをする。それだけできっとすごく幸せな気持ちで満たされるだろうな。因みに彼女は数ヶ月前に感染症に感染したそうですが、元気に回復していました。おかげで今回面会できたので良かったな。

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