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完璧じゃなくていいという盲信

例えば文句や批判、恨みとか怒り

そういうものにひとが惹きつけられる理由のひとつは

そこには確かに「突き動かす」エネルギーが存在しているからだ。



誰かを見返したいことや、怒りといった、ネガティブなエネルギーを原動力に
何かを成し遂げていくことは

時に激しいモチベーションとなって

ひとを成功に導く。


つまり、誰かに馬鹿にされて悔しかったことをバネに
せっせと勉強したり、仕事に励んだりすることは
ある次元では大事で必要なことでもあるけれど、

できればそこを通り道として

その向こうには

ネガティブなエネルギーをガソリンにしなくても

愛や純粋な創造の喜びを原動力に

十分に上昇していけるだけの
そういう世界があると思ってほしい。



一見華やかだが少々怖くて何か闇が潜んでいるようなものに

ひとが惹きつけられるのは、

自分のなか「恐れ」が「弱い部分」が
磁石のようにじりじりその「悪」の部分に寄っていっているだけである。

愛や正義は、いつでも人を惹きつけ、一番の力や影響力となるように思えるが、

ハリーポッターの宿敵である悪の魔法使いヴォルデモードは、その尋常じゃない強いエネルギーによって
人々を遠ざける代わりに、どんどん影響力を増して、人々を悪の支配下に置いて行く。


「影響力がある」ことは、一見「それが正しい」ように見えるだけで
根底に「本当の愛」があるかどうかは全く別である。


そこを見抜けずに、「影響力」や「人気」を
誤解したまま直接「正義」とか「愛」と結びつけてしまうことで
人類の悲劇は繰り返されてきた。


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