一生ものより、変化できるものを
エシカルとかサステナブルとか
今、エシカルやサステイナブルが輪をかけて注目されています。家庭内文化の影響か、物心ついたときから環境に配慮することを重要視する価値観が身についていた私にとっては嬉しい限りの変化です。
《奪いすぎないラインを探して生活する》の記事の中では、日々の生活でどのような工夫をしながら、エシカルな暮らしを心がけているのかと言うお話をしました。基本的にはお気に入りだけを買って長く使うということと、1回限りの使い捨てのものを使わないようにするようにしています。
ただ最近、もう1つ新しい視点でモノを選ぶようになったので、今日はそれについてお話ししたいと思います。
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塗り替えることに夢中
2020年は家にいる時間が増えたことで、インテリアを整えたい気持ちに拍車がかかりました。とはいえ、家具は値段もサイズ感も大きいものなので簡単に捨てたり買ったりすることはできません。
そこでまず始めたのが木製のものを好きな色に塗り替えるということでした。私は灰色系の色が好きなのですが、部屋にある家具の全ては茶色でした。
そこで木製のものの中で小さくて簡単そうなものから、やすってアクリル絵の具やペンキで色を塗り替えることにしました。今日までに塗り替えたものは額縁、時計、筆の持ち手、無印良品の木製のラックです。
大きいものだと力仕事で一苦労ですが、もともと家にあるものに少し手をかけるだけで、自分の納得できる見た目にできるのでやった甲斐がありました。部屋全体の雰囲気も色が変わったことによって少しだけ理想のものに近づいた気がします。塗り替えるという選択肢のある素材だからこそできたことです。
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春夏秋冬、着続けたい
少しずつ気温が下がり、長袖が必要な季節になりました。私はワードローブが少なめなので、既にクローゼットの中には秋冬用の服を出しています。
衣替えをしながらふと、「季節があることは素敵だけれど、せっかくなら大好きな服は1年中着れたらいいのに」と思いました。薄めの服も、カーディガンを羽織ったり下に長袖を重ねれば、寒い季節にも着ることができるのはよく考えれば当たり前のことです。
ただどうしてか、今まではその発想に至ることも、そうしたいと感じることも1度もありませんでした。そんな風に春夏のお気に入りたちを寒い季節でも着るべくウールのカーディガンを探しています。
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一生ものより、変化できるしなやかさ
《一生もの》という言葉は素敵な響きです。実際クラシックで質の良いものを大切に使うという文化の端っこを歩いています。ただ、最近は《変化できるしなやかなもの》の方が自分の性格にあっているのかもしれないなと感じました。
木製のものを好きな色に塗り替えたように、そして季節を問わず工夫して服を着回すように。23の私には、50の私が気に入るものがわからないからです。今好きなものがずっと好きである保証はどこにもありません。それならば、あとから手を加えて、そのときの自分にあったものに変化できるものの方が長く仲良くできます。
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おわりに
最近の買い物では、そのモノがいかに柔軟かを基準に選ぶようになりました。用途が1つに限られないか、直して使い続けられるか、見た目を変化させやすいか、組み合わせられるか…。
モノ自体の柔軟さも大切ですが、それを生かせる頭の柔らかさも少しづつ積み上げていきたいです。
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