【2/3】東九州・九州横断新幹線ルート案路線図(九州中南部)
※2024年12月10日火曜日追記
2024年12月8日火曜日に九州内の新幹線整備全般に関して以下の記事を書き直し投稿しました。
↑こちらのほうをご覧頂くことをおすすめします。
東九州新幹線と九州横断新幹線の個人的なルート案と、そして関連する新たな(個人的)新幹線路線構想や広域的地域間と交通機関同士を結ぶ新設されてほしい鉄道網について申し上げます。東九州・九州横断新幹線ルート案についてはこれで終わりますが、次回以降の記事で関連として九州内の広域的鉄道網の理想像も出来たら申し上げたい思いです。
まずは全体像の画像を3枚↓
文章が長くなるのを抑える目的などから図面内で説明できることは説明しました。画像をクリック(タップ)すると拡大するようなのでそうして詳しく見ていただけると嬉しいです。
全体像補足説明:
路線名としての東九州新幹線
→博多~添田~肥後小国北~大分
大分~庄内~豊後荻~高千穂~宮崎空港~志布志~鹿児島空港
鹿児島中央~桜島港~垂水港(支線的路線。垂水港~鹿児島空港間を「支線」として扱うのも可)
路線名としての「肥薩線並列新幹線」(言うなれば「肥薩新幹線」)
→新八代~八代~人吉~鹿児島空港
運行系統想定:
●博多~熊本~新八代~鹿児島空港~根占港
●鹿児島中央~桜島支線~志布志~宮崎空港~高千穂~(仮称)大分川
●宮崎空港~高千穂~熊本空港~新八代~鹿児島空港~志布志~宮崎空港
→(「新幹線による山手線(環状運転)」も面白そうです)
※鹿児島中央~鹿児島空港~宮崎空港~延岡~佐伯~大分~(大分空港)~北九州空港~小倉方面は日豊本線も継続活用する想定です。
なお、九州内の在来線の大半は意外と遅いままです。
在来線を早急に高速化し当面は在来線活用。そして順次路線を伸ばしながらフル規格新幹線車両線路による路線網で鉄道空白地帯の補完を
図る鉄道整備を!!
全体像のあとは
全体像図面では説明しきれなかった箇所について詳細図を用いて申し上げます。
【熊本駅~熊本空港付近(空港アクセス鉄道含む)】
↑熊本県の空港アクセス鉄道関連ご担当者様へ。
熊本空港アクセス鉄道実現・成功の鍵は「より広い範囲を空港アクセス鉄道範囲にすること」です。(鉄道の)中距離旅客需要発生による客単価増加と費用対効果の改善が起きるものと考えます。
熊本市中心部だけでなく、
南阿蘇鉄道・豊肥本線阿蘇・大分県方面、そして八代・肥薩線肥薩おれんじ鉄道・三角線・更には在来線新設も伴いますが佐賀空港や天草下島にある天草空港・植木経由菊池・肥後小国方面など。新幹線と在来線による空港間連絡鉄道もできるとなお良いのですが…。
九州横断新幹線の経路を上記のようにした上で事業費効率化の観点も含め新幹線に並列する新規在来線も考えました。広域間鉄道としても、そして熊本都市圏を囲む都市鉄道(「仕事」も含む日常生活交通)としても活用。
【JR肥薩線人吉駅付近】
↑補足事項:
図面内にも書きましたが鉄道軌道整備法という被災鉄道復旧制度のことを知りました。上手く活用して肥薩線復旧と同時にフル規格新幹線の車両が走れる線路も敷設出来ればよいのですが。
くま川鉄道も宮崎県方面からの路線延伸と併せ鹿児島県側に南下する広域間鉄道になってほしい。そのため人吉駅では経路や路線の進行方向が現在と変わる路線案にしました。大分県の時と同様
・宮崎空港~妻~西米良~湯前~人吉~新設線路~吉松~吉都線~都城~宮崎空港
・宮崎空港~妻~西米良~湯前~人吉~新設線路~吉松~鹿児島空港~日豊本線~宮崎空港
という複層的で巨大な山手線(環状運転)を行なう系統もあって良いと考えます。吉都線維持にもなるほか、全国的交通権保障で地域格差是正に。
【JR肥薩線人吉駅~栗野駅付近詳細】
↑補足説明:図面に描くまで様々な経路案を考えました。既存の肥薩線をなるべく活用し途中の区間に鉄道専用トンネルを建設する案、真幸駅で廃止線復活も兼ねた新設在来線を合流させる案など。
空港など他の交通機関と接続連携を図るため広域鉄道網の再整備を強く願っています。バスは広域間の移動、特に途中区間での乗り降りなどは充分に担えないので。
【鹿児島空港付近(鉄軌道アクセス案含む)】
↑鹿児島空港付近の線路が複雑になってしまいました。ややこしい描き方ですが描いたのはループ線です。高低差あります。
【JR日南線志布志駅付近】
↑志布志駅付近拡大図です。
【宮崎空港駅付近】
↑宮崎空港付近です。新幹線を優先して建設する区間は宮崎空港以北です。日豊本線はありますが、延岡~宮崎間は特に海岸に近く将来津波が襲ってくることを考えると、迂回路として早急に造るべきです。新幹線に加え各方向からの在来線も空港経由にしてほしい。経路から外れる清武~宮崎間は都市近郊路線として維持を。
図面には描きませんでしたが清武駅南部から宮崎空港に向かう在来線線路で小規模な環状鉄道を形成して仕事を含めた日常生活利用で公共交通が使える範囲を広げる政策も良いでしょう。車が無くても生活できる範囲を広げることも人口流出を抑える有効な手段です。
【鹿児島中央駅~桜島付近】
↑東九州新幹線の経路は日豊本線に沿うことにこだわらず、鉄道がない区間や災害で機能が阻害されている区間に通し全体の路線網を強化する観点を重視しました。並行在来線問題を避け既存路線の活用や地域内格差や対立を最小限にする意図や強い願いもあります。
とはいえ、鹿児島中心部からの系統も必要性があるので桜島を経由する新幹線の支線系統を考えたところ、鹿児島中心部の路線案は上記のようになりました。
鹿児島市街地~桜島~垂水方面の整備順序の想定です↓
1・鹿児島市街地~桜島~垂水港間も全線で標準軌フル規格新幹線規格の構造物を複線対応で建設。
2・フル規格新幹線路線網が出来上がるまでは狭軌在来線線路を単線で敷設し在来線車両で暫定運行。
3・フル規格線路網が全線で完成した後は標準軌フル規格新幹線の線路に造り変える。
※桜島島内の駅は桜島港のみとし、島内の途中区間は路線バスで棲み分ける。
という段取りを想定しました。
【山川港・指宿港・根占港とアクセス鉄道】
↑次回の記事で天草方面から阿久根・伊集院・枕崎間の路線系統の想定図などを描いて説明したいです。広域間輸送や異なる交通機関同士を結ぶ役目も担うと指宿枕崎線も有意義に活用できます。どうか上手く活用される考え方とそのための財源含めた各種制度実現を!!
東九州新幹線・九州横断新幹線ルート案はこれで終わりますが、付帯して申し上げたい九州内の鉄道網整備活用策を次回の記事で描きたいです。できれば西九州新幹線活用策も描きたい。在来線と新幹線の両立と組み合わせた活用という考え方が早期から創られていれば…。
今からでもそういう考え方が広まること願い投稿しています。
※2023年12月13日水曜日加筆分です↓
新幹線整備案(素人でも考えることが出来るルート案)を描く記事ですが、併せて在来線の新設案まで描いているので非現実的に思われる方もいらっしゃると思います。現状では新幹線の整備でさえ中々進まないのでそんな風に思われ、鼻で笑われかねないと私も覚悟しています。
新幹線ルート案を描いている中で在来線の新設案まで描いてしまったのは、自分なりに新幹線ルート案を考え描いていると、(はっきり申し上げて)九州の鉄道網は貧弱だと感じたからです。本来は(九州内の)主要な地域間を結び、その地域内での日常生活利用だけでなく全国広範囲の行き来交流においても役目を果たすべき路線が造られなかったり廃止されたりしている・・・。
「今後新幹線を整備するのならその構造物建設と一体的に在来線も併設することで交通社会基盤整備全体の費用や労力を効率化できないものか(そういう意味での財政の節約)。そして、既存の鉄道路線と併せて鉄道網全体の利便性を上げ需要を喚起し鉄道の価値向上につながらないものか」
という考えから、新幹線建設整備よりも更に非現実的に思われそうな在来線新設案まで描きました。
確かに自動車・道路交通はその地域内の細部まで隅々に行き来するのには一定の利便性はあります。比較的短距離の移動に向いた交通機関ではないでしょうか。
ですが、長距離・広範囲での行き来や交流には主な地域間を結ぶような鉄道網も欠かせないです。
鉄道を軽視し自動車や道路に頼り切るのではなく、また、交通機関同士は競合関係・需要を奪い合う関係だと単純に括るのではなく、上手く使い分けたり連携を深めたりしていくことがより有用な交通機関の使い方です。
その中でも鉄道網の整備案を延々と描いてきたのは、(私の知識が偏ったり不足したりしているからでもありますが)鉄道網整備への予算や機運が乏しく、交通網整備に偏りや不備があると感じて居るからです。