見出し画像

子育てにこそ使える!応用行動分析(ABA分析)

人の行動と背景には、感覚→認知→行動→検証→学習とあります。
人の行動する4つの理由は、注目・逃避・欲求・快楽
今回目標とするのは
①望ましい行動が増える
②望ましくない行動が減る
とします。

応用行動分析の4つの特徴
・環境と個人との相互作用
・個人の行動レパートリーやスキルの獲得と拡大
・個人を取り囲む環境(家庭、学校)整備
・環境整備を進めるための条件(教育システム、支援システム)整備
ようするに
正の強化刺激によって行動が維持される環境づくりをしようじゃないかという試みです。

 

例えば
お菓子を欲しい時(A)、泣いたら(B)、貰えた(C)
泣けば欲しいものが手に入ると思い込み、行動が悪化します

お菓子を欲しい時(A)、泣いたら(B)、お菓子を貰えなかった(C)
泣いても貰えないなら、泣く意味をなくします

お菓子が欲しくて泣いたけど、泣き止んだら「偉いね」と伝えながら「泣かずにお願いできたら買ってもいいよ」と伝え、お願いがキチンとできた際は、盛大に褒めながら買ってあげましょう。

これを繰り返すことによって、泣かずに伝えたいことを言葉にするという事を学んでいきます。

◎予防的対応
望ましい行動に向けて事前に環境を整備しておく。
(例)
・支援側のトレーニング(ペアレントトレーニングなど)
・情報収集
・規範の共有(望ましい、望ましくないのルール化)
・支援チームの設立(相談できる相手)
・報酬の設定(褒める、お菓子、ハグなど)←皆が同じ対応をするように

◎ポジティブ行動支援
1,課題の低減だけでなく、
  ライフスタイルの改善に向けたポジティブな支援
2,個人の尊厳を尊重(本人が、本人らしくあるように)
3,痛みや苦痛を伴う嫌悪感で強制的な関りは制限をする

課題の減少・回避<<適切な行動の促進
望ましくない行動や罰ではなく、適切な行動を促進する。

◎効果を高めるために
自己効力感=自分を信じる力を育てる
「できる!」「やれる!」=ある状況で有効な行動をとれるという確信。
※自己肯定とは違い、自分を受け入れる力。
達成体験(自分自身の成功体験の積み重ね)
代理的体験(他人の成功を観察し「自分にもできる!」という感覚)
社会的体験(他人からの説明・励まし/自己暗示・自己強化)
生理的、情緒的喚起(行動に伴う感情の高まり)

頭で考えるより心で感じるもの。本人の「やりたい!」「楽しい!」を大切にする。

まずはスモールステップで目標を細かく設定し、大きな失敗体験を減らしつつ、お試しください。

まとめ

ポジティブな支援で
達成感(正確にできた!)
楽しみ(褒められる!成長できる!)
成長(できるようになっていく自分)
スモールステップで。

無理に引っ張っていくのではなく、支援していく。
行動は変わると前向きにとらえる。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?