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5080問題

こんにちは。

今日は社会が抱える問題の中で、障害福祉に身近な「5080問題」のところをお話ししたいと思います。

「5080問題」は、日本において障害者の福祉と雇用、生活に関する深刻な社会問題を指す言葉です。

日本では現在高齢化が進んでいます。

親が高齢化し、親が介護や支援を必要とする状況の中で、障害を持つ子供のサポートをしているという状態のことを指します。

1. 障害者とその親の高齢化

少子高齢化に伴い、障害を持つ子どもを持つ親も年齢を重ね、介護を必要とする状況が増えています。

親自身が介護や医療ケアを必要とすることが多く、同時に障害を持つ子どもものサポートが必要であるため、「ダブルケア」と呼ばれています。

特に知的障害や発達障害の子どもを持つ親にとって、親亡き後に子どもがどのように生活していくかが大きな不安材料となります。


2、収入面の不安

障害を持つ人が働き、自立して収入を得る事は難しいケースが多くあります。
特に重度の障害がある場合、一般企業での就労が難しいため、福祉制度や障害者支援施設に頼ることが多くあります。

しかし、これらの施設の数や支援体制は十分でなく、障害を持つ子どもが安定した生活をするためには限界があるとされています。

また、障害者本人も一定の収入はあれど、その収入は生活に必要な経費を賄うには足りない場合が多く、親の年金や貯蓄に頼らざるを得ない現実があります。

親が亡くなった後、障害を持つ人が経済的に自立して生活するには、行政の支援が必要です。

しかしながら、支援制度の整備が追いつかないため、多くの家庭が将来的な経済的不安を抱えています。

3. 支援の限界と社会的な孤独

日本の福祉制度は、障害を持つ人やその家族を支援するための仕組みが整備されていますが、現実的には全ての家庭に十分な支援がいき届いているとは言えない状況です。

当事者が高齢者となり、親の支援が受けられなくなると、地域社会や親族が代わりに支援を行うことが期待されていますが、核家族化や地域の繋がりの希薄化により、十分な支援を受けられずに孤立するケースも増えています。

また、障害者が地域社会で生活するための福祉施設やサポートは限定されており、施設の定員オーバーや長期の待機リストなどが問題となっております。
そのため、必要な支援を得れず孤立してしまっている家庭もあります。

4. 政策と支援の改善の必要性

政府や地方自治体も「5080問題」に対応するため、さまざまな政策を進めています。
具体的には、地域福祉の充実、障害者が安心して暮らせる住居の確保、就労支援や社会参加の整備、親が亡くなった後の障害者の生活を支える「親なき後支援」も議論されています。

しかし、現状の政策や制度にはまだ課題が多く、特に親が高齢化してから突然支援を受けられなくなる「制度の壁」などが問題視されています。

5. まとめ(社会全体の理解とサポート)

5080問題を解決するためには、社会全体の理解と協力が重要です。
障害者とその家族が真剣に課題を捉え、地域社会全体で支える意識を育むことが大切です。

地域団体が障害者の雇用や福祉活動に積極的に参加することも重要です。
ボランティア活動や就労育成支援、障害者が安全に生活を送れる支援体制が求められています。

さらに、障害者自身が自己の生活に対する選択肢を増やし、自立を目指すためのサポートも重要です。

社会全体がこの問題に関心を持ち、障害者も高齢者も共に生活できる地域社会の構築を目指すことが求める時代になってきました。

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