勉強嫌いが、今勉強している不思議
こんにちは。
私は4歳頃から10代終わりまで、剣道に夢中になりながら、未来のことなど深く考えたことはありませんでした。
剣道は、ただ夢中になれるものとして自分の生活の中心にあり、毎日稽古に励むこと、頭の中はそのことでいっぱいでした。
竹刀を握り、試合で勝つことに全力を注いでいた時期には、「未来」なんて遠い話でしたし、学業にそれほどの価値を見出せずにいたため、勉強への関心も薄かったのです。
そんな10代が過ぎ、現実の社会に向き合うようになってから、自分に必要な知識やスキルの重要性を少しずつ理解し始めました。
20代に入り、就職してからは「資格」という言葉が周りで飛び交い、社会人としての能力の証明やキャリアアップには必要なものだと認識しました。
ですが、キャリアアップなど自分には関係ないと見向きもしませんでした。
日々仕事に追われる日々でしたが、40歳を過ぎたある日ふと「勉強する」という行為自体が自分の新たな興味の対象になっていることに気がつきました。
資格勉強を始めたのも、半ば「趣味」のような感覚からだったかもしれません。
勉強をすることで新たな知識が身につき、達成感を感じることができる。
そうして、いつの間にか学ぶことが日常の一部となっていました。
振り返ると、あのころは「勉強なんて将来役に立つのだろうか?」とさえ思っていました。
でも今、資格勉強を通じて得た知識やスキルが日常生活にも仕事にも役立っています。
それは、ある意味で「剣道に打ち込んでいた」あのころと同じ感覚があるのかもしれません。
ひとつの目標に向かって努力し、結果が見えたときの達成感。
それが資格試験の合格通知を受け取る瞬間や、得た知識が日常生活や仕事に活用できたときにも似たような喜びを感じさせてくれるのです。
10代のころには想像もしていなかった未来が、今の自分には訪れているのだと思います。