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🐈🐈🐈ダイジンの謎🐈🐈🐈

※作品に関する壮大なネタバレおよび私見を含みます。苦手な方は引き返してください。


『すずめの戸締まり』が公開3日で興行収入18億円を突破し、『天気の子』『君の名は。』を超えるロケットスタートという快挙を達成したそう。

すごい。

SNSの回し方とか宣伝効果だいぶ効いてるんだろうなあ…


さて、そんなこんなでまた考察をしたいと思ってます。前回は作品全体のメッセージに触れたので、今回は見た直後に浮かんだ問いの中の、ダイジンについてを考えたいと思います。↓もぜひ読んでいってくださいな。

ダイジンが謎多き存在すぎる

ダイジンは日本に東西2つある要石のうち、西の要石。

すずめは宮崎の廃温泉街で見つけた後ろ戸の近くで要石を引き抜いてしまう。引き抜いた要石は白い毛むくじゃらに変わって一旦は走り去るも、再びすずめの家の窓に出没。草太を椅子の姿に変えて要石の役割を付与し、次々に開く後ろ戸へ導くなど、作中終始すずめと草太を引っ掻きまわす。

ダイジンがいなければ物語は始まっていなかった。

そんなダイジンが善か悪かは判断し難い。なんというか、行動原理がちょっとよくわからない節が多いのだ。

よく言えば無邪気、天真爛漫といった言葉で表現できそうだが、映画で見た直後には「よくわからない存在」でしかなかった。

なんでダイジンはすずめのことが好き?

ここにロジックなど求めてはいけないのかもしれません。

すずめに要石である自身を引き抜いてもらい、ご飯をもらい、

「ね、うちの子になる?」
小説版『すずめの戸締まり』より

このトリプルパンチがダイジンにとってこの上なく嬉しかったのかも。


「すずめ やさしい すき」
「おまえは じゃま」
小説版『すずめの戸締まり』より

しかし、ダイジンにとっては、すずめ「だけ」が大事だったのでしょう。

すずめにとって大事なものにはまるで興味がない。
本当に子供のような幼さを感じる台詞。

すずめとふたりで一緒にいたいがために、すずめに近づく草太を椅子に変えて要石の役割を渡すという本来要石としてあってはならないことをしてしまったのです。

すずめは草太が常世で椅子の姿で要石としての役割を果たしているのを後ろ戸越しに見て、ダイジンのせいで草太があんな目にあっているのだとダイジンを拒絶します。

「だいじんのこと 好きじゃなかった••••••」
小説版『すずめの戸締まり』より

それでもダイジンはすずめのために東北までついていきます。

そして常世では、すずめを助けます。

「だいじんはね──すずめの子には なれなかった」
小説版『すずめの戸締まり』より

自分の役割を悟ったかのように再び要石に戻ったのです。

切ない。。。。

常世ですずめのことをこれからも見守っててください(涙)

参考に

納得感があったので紹介させていただきます。ありがとうございました。

最後に

可愛い見た目と裏腹に切ないキャラクター像を抱えたダイジンという存在。

また映画館で拝みにいこうかなと思っています。


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