新春稽古
一年の最初のお稽古は初釜ですが
さすがにうちは先生の年齢や人数も少ないため
ちょっと開催が難しくなりました。
(初釜や茶事って集まってから終わるまで
大体5時間くらいはかかる)
ということでせめて「新春らしい」ことを
弟子発案で先生にお願いして開催しました
企画すること
新春っぽい感じでやろか?と話を出しても
社中のみなさんはこれまで
点前を誰がするか?
亭主は誰で半東は誰で詰めは誰
撮影は誰がする、って程度しか考えてないんですよね
写真って10年以上私が撮っていたし
ちゃうねんで
道具を出して何を使うか、どんな組み合わせか決めること
どういう段取りでどの程度の時間がかかるか?
基本の流れはどうで、今回の我々の場合はどうするか?
これまで基本の流れは先生が考えてくれてて
他をみなさんで相談してただけなんです。
(古株なので場所なんかもワタシ探してたもんな)
初めての経験
今回みんなで考えるのは初めての機会だったので
主菓子をどうするか?干菓子はどうするか?
どんなお道具があるか?
ともかく経験してもらうことにしました
キャラもあるんで、自分が全く苦労しないような
ええようににチョイスしといて、ってのも難しいらしく
固まってる感じには選択肢を増やすアドバイスをする
経験ないのにブランド志向も困る。
あなたが選ぶそれは何を決め手にしたのか?
中身(味)を知っているか?
足を運んで、知らないことを教えてもらうことの大事さが
伝わっていたらいいなぁ・・・・
(写真は今回使った鶴屋八幡さんの干菓子 台牛香合 飴が 君が代)
経験値があがった
今回の準備に積極的に参加した方は確実に経験値をあげた
自発的にフォローする意思を出してくれた
個別具体的に
「道具を持つ手が違う。下から持つと落としにくい。
この場合はこう。日常生活だとこうするけど
和モノの考え方はこうなので、向きは下だけど安心して。
この場合はガーゼを使う。
お茶碗は内向きにふくこと。お茶碗って割れるで」
・・・はい、伝えきれてないんだな。すみません。
で、稽古の中身は?
やっぱり少しはいつもと違う気分になれたいい稽古だったかと思います。
濃茶という意識(あくまで練る)
それぞれの意識が出た稽古でしたね
茶碗は中里無庵(太郎左衛門?)の三つ星のやつ(久しぶり)
壽峰さんの黒楽、大樋さんの緑を主茶碗
薄茶は干支と志野と鶴の筒茶碗(久々に筒は難しいねぇ~。冬や)
このへん写真を撮り切れてないのがしくじった感
(まさかの主菓子も撮りそびれ・・・)
高麗卓に輪島塗の若松の棗がよく映え
また白い鳥居の蓋置も非常にいい取り合わせになった
(美しい)
水指は武蔵野窯の先生が無理やり買わされたやつw
面白いことに偶然ながらこのお道具たちは
先生が60年ほど前に集めたものばかりだったそう。
茶杓は立花大亀和尚の「好日」、
ほんまは「常盤」と対比させたかったなぁ・・・
茶入は丹波、仕覆は宝間道
お道具に対する先生の想いを知るいい機会でもありました。
お礼
こんだけ大変だったのと、いろいろお道具いただいたので
先生には月謝とは別にお礼をする
ちょっとお急ぎの子がいたのですが、
さすがにここは代表して締める
んで帰ってお礼のお手紙を出すところまでがルーティンです
強制してんじゃないのよ。もらったらうれしいもんなのよ
こんなことを重ねて今があります。
今日は 【茶室で遊ぼう】
ということでもう今日になった。
今回もめっちゃおいしくてきれいなきんとんをご用意して
お待ちしています~ 予約なくてもどうぞ!
雨やけど、心斎橋から傘いらずやで
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