お大師さまのお誕生所。
先日青葉まつりは割といつも晴れます、と書きましたが
今年の6月15日はかなり雨模様でした。
しかし、秋の実りのためには今はしっかり降っていただいた
方がいいですね。
五穀豊穣、万民豊楽。
写真は金剛峯寺の門。古来は皇族や高位の僧侶だけが通れる門でした。
15日は日本中の真言宗寺院で何かしら行われます。
お大師さまのお誕生日です!
以前も書いたことがありますが、
6月15日が本当に誕生日かというとそうではないのですけどもね。
真言八祖のお一人、唐の不空三蔵さまが亡くなった日が
774年6月15日。
お大師さまは不空三蔵の生まれ変わりかもしれない!
ということで6月15日を誕生日とする習いができました。
当時は天皇などを除くと、生まれた日の記録がある人の
方が珍しいです。
昔は個人の誕生日を祝う習慣はありませんでした。
これは戦後始まった習慣です。
それ以前は人々はお正月に一斉に一つ歳を取りました。
これが数え年。
お大師さまは讃岐國多度郡屏風浦で生まれました。
現在の香川県善通寺市。
善通寺市にはその名のもととなった善通寺というお寺が
ありますが、ここが弘法大師の御誕生所とされています。
善通寺境内の西側のエリアが誕生院で、産湯井などがあります。
ここにはお大師さまのお父さまの氏族が館を構えていたそうです。
善通寺の名前もお大師さまのお父さまの諱、善通からつけられたもの。
実は誕生所は多度津町にある海岸寺であったという説もあります。
こちらはお大師さまのお母さまの玉依御前にゆかりの場所であり、
産屋はこちらにあったと言われています。
江戸時代以前は海岸寺がお大師さまの御誕生の寺とされ
お遍路さんたちもこちらに訪れていたそうですが、
江戸時代に善通寺と海岸寺の間でどちらが御誕生所かと
いう論争が起こり、善通寺を御誕生所とすることで
和解したとのことです。
どちらが御誕生所だったかはともかく、
幼いころのお大師さまが遊んだ場所は
善通寺だったのでしょうね。
善通寺には香川県指定の天然記念物の大楠があります。
この木は樹齢千数百年という伝承があり、
お大師さまもその木で遊んだかもといわれていましたが、
近年の調査で、残念ながらお大師さまの時代よりは
少し後のものらしいことがわかったそうです。
善通寺周辺には佐伯一族の氏寺だった曼荼羅寺、
お大師さまが幼少の頃に身を投げた伝承のある
捨身が嶽を奥の院とする出釈迦寺など
お大師さまの霊跡もたくさんあります。
ほとんどが四国八十八ヶ所の札所になっていますので
お遍路すれば必ず通りますけれどもね。
もしお遍路するまではいかなくとも
お大師さまのお生まれになった聖地、
お大師さまファンとしては善通寺周辺だけでも
行ってみるのもいいかもしれません。
お大師さまばかりでなく、
法然上人や乃木希典といった方の
ゆかりの場所もありますよ。
少し足を伸ばして金毘羅参り、というのも
またよろしいかと思います。
そしてここはうどん県!
うどんもお大師さまが唐から持って帰ってきた
ということになっておりますので、ぜひご賞味くださいね。
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毎月24日はお地蔵さまのご縁日。
この日に法要を営み、
生きとし生けるあらゆるものへの祝福
この世界にあるあらゆる諸霊へのご供養
全ての大地から生まれるあらゆるものへの感謝
をお祈りいたします。
お地蔵さまへのお願い受け付けてます。
締め切りは6月20日です。
宗派宗教にかかわらずお申し込みいただけます。
お問い合わせ、お申し込みは下記アドレスまで。
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