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アニメ『天気の子』を見た感想♪
1月6日からインフルエンザ発症し療養中。
お陰で、ゆっくり休む時間ができたため、見れてなかった映画を見た。
深海誠監督作品『天気の子』
私は昔から深海作品大好きだったのですが、最近のは見ていなかった(笑)
ここらでざっくり『天気の子』の感想をシェアします。※ネタバレ含みますので、知りたくない人はここから先は読まないでね♪
1.序盤から置いてきぼりになった設定
正直言うと、物語序盤から、主人公の森嶋 帆高(もりしま ほだか)は雨が降っているのに、ずっと濡れているし、『なぜだろう?』と思い。
ヒロインの天野 陽菜(あまの ひな)は、いきなり天気を操れる設定だし、正直言って置いてきぼり感は否めなかった(笑)
それでも無理やり物語についていきました。
これまでの深海作品に比べると、ストーリーへの引き込み方が、雑だったかなと思ったのが正直なところです(笑)
2.雨が降り続く、狂った世界だからこそ
なぜだか分からないけれど、ずっと雨が降り続けている東京。
異常気象?
とにかく雨がずっと降り続けていて、住人たちはどうも暗い。
そんな中で晴れにできる能力がある陽菜たちは、その能力を使って天気を晴れにして、人々に笑顔を届けるっていうストーリーなんだけど。
ずっと雨が降り続く、なんだか暗い世界だからこそ、そこで人々を笑顔にする方法や場所を見つけて、自分の役割に気づいていくんだよね。
ただし、その能力を使えば使うほど、陽菜の命が削られていくことが分かっちゃう。
けれど、これって、僕らも同じような気がするんです。
僕らもこの世界で1日1日過ごせば、その分命は刻々と削られていくわけだからね。
世の中が暗いから、不幸なわけじゃなくて、暗い世の中だから、狂った世界だからこそ、
そこに『晴れ』という太陽が現れることで、人々に笑顔を届けられるわけで。
『暗い世界』『狂った世界』だからこそ、太陽のありがたみや、人々に喜びを届けられる素晴らしさが感じられるのかもしれないなと感じた次第でした('ω')
『陽菜の体と空は繋がっている』という表現があるわけですが。
穂高と陽菜が出会うまでの東京の天気はずっと雨なわけです。
それが、陽菜と穂高が会ってから晴れ女サービスを始めることで、晴れになることが増えた。
『天気が晴れる』という描写を通じて、陽菜の心に変化が現れたってことなんだろうなと感じました♪
3.個人的にぐっと来たシーン。
個人的にこのアニメの地味にぐっと来たシーンが、穂高が居候することになった須賀 圭介(すが けいすけ)のところに、安井刑事(やすいけいじ)が、穂高を探すべく捜査に来るシーン。
安井刑事が『須賀さん、大丈夫ですか?泣いてますよ』って言って、須賀 圭介が泣いていたシーンが正直一番ぐっときた(笑)
陽菜に会いたいと探し回っている穂高の心情と、妻を亡くして今でも会えるなら会いたいと思っている圭介の心情がリンクして泣いてしまったシーン。
あの地味なシーンが、このアニメで一番印象的なシーンでした。
4.雨が降り続く、暗い、狂った世界は、元へ戻るためのもの。
そんなこんなあって、穂高は元の田舎の島へ戻って高校生活を終え、東京へ戻り、『晴れ女』サービスの依頼でこなせていなかった1件の顧客である婆さんの家に行く。
東京は雨が降り続き、東京の大半が水没している状態。『晴れにできなくてすいません』って婆さんに言うわけですが、
婆さんは『元々は海だったんだから、元に戻っただけ』って言われるわけですよね。
そして、穂高は消えてしまった陽菜と映画のラストシーンで最後に再会するわけですが、
陽菜の命を生かすと同時に、ずっと雨が降り続く、暗い狂った世界を選んでしまったことが『本当に正しかったのか?』と迷っていたわけです。
でも、そこで穂高は見てしまうわけですね。
この雨が降り続く、暗い、狂った世界で、『晴れ』にする能力を失いながらも、『晴れ』るように祈り続ける陽菜の姿を(´;ω;`)
この世界を『自分が選択した』のだと穂高は確信するのでした('ω')
5.まとめ
1人の人間の力ではどうすることもできない、この世の中の流れの中で、私たちにできることと言うのは、
『晴れるように』、『人々が笑顔になるように』、『幸せになるように』祈ることぐらいしかできないんですよね。
そして、世の中の暗い情報や、昨今の異常気象や災害なんかも、元来の姿に戻ろうとしている経過なのかもしれません。
最終的には、このアニメのラストの通り、雨が降り続く、暗い、狂った世界であっても、
とにかく良くなるように祈り続けるという、極めて信仰深い映画だったんじゃないかなと思います。
だって、物語のラストシーンが、空に向けて祈っている少女のシーンで終わるんですから(笑)
6.おまけ
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