【家族】「そのままでいい」ではない言葉を届けたい
子供の頃、周囲のみんなができるのに自分ができないことがあると
どうしてもみんなと並びたくて、必死に追いかけようとしたことが
何度もありました。
がんばってできたものもあれば、結局できずにコンプレックスとして残ったものもあります。
大人になった今は、できることとできないことの見境がある程度はつくので、
無理しなくなりましたが、やはり、幼少時は「みんなと一緒に成長したい」と思ってしまうものなのでしょうか。
*****
2歳の次女は、なかなか言葉をしゃべりません。
私も、母から3歳までしゃべらなかった、と言われていたのでさほど気にせず、また本人も気にしていないようだったのですが、
この春から保育園の入園が決まっことで、少しずつ変化が生まれているようです。
そこには、もうすでに3歳を迎えた子もいれば、背の大きい子もいます。
もちろん、おしゃべり上手な子も。
はじめこそ、姉のように通えることを楽しんでいた次女ですが、2週間ほど経つと昼寝をしない日が出たり、吐いてしまう日もでてきました。
おそらく、コミュニケーションを取るのに苦労しているのでしょう。
伝えたい言葉を形にできず、なのに周囲は言葉をしゃべっている。
自分だけで来ていないようで、いやになってしまうのかも…と。
****************
考えすぎかもしれないけれど、もしそうだったら、どんな言葉をかけてあげられるのだろうか。
そのときに、はじめに浮かんだのは「そのままのあなたでいいんだよ」という言葉でした。
でも、すぐに打ち消しました。
今、彼女はそのままの自分が嫌だ、と思っていて、しゃべりたい、とか、もどかしい思いを抱えてるのかもしれない。
「そのままのあなたでいい」と言う言葉は、相手の成長したい心を、引きとめてしまっているのかも。
「少しずつおしゃべりできるようになっているあなたが好きだよ」とか
「おはなしできるの、楽しみにしてるね」とか……
そんな言葉を、かけてみようかなぁ、と思っています。
********************
結局のところ、話せない次女のことなので真実はわからないし、単純に
「もっと親といたい」というだけのことなのかもしれませんが、
言葉を話さないからこそ相手の表情を見て、知ろうと努めて、コミュニケーションを取ることで正解を探っていく。
このプロセスを愛しく思うから、私はあまり早くしゃべってほしい、とは思っていないし、促してもいないのでしょう。
やっぱり、彼女は彼女らしいままでいい。
機が熟すのは、人それぞれ。
話せない次女は、黙々と一人で遊ぶことが得意だったり、食欲旺盛で昼寝が大好きだったり、長所もたくさんある。
人と比べて、違いを見つけることで、個性や長所は光っていく。
これからも、そのままではなく、歩み続ける彼女を見守っていきたいと思います。
***********************
次女のことを想っていたときに思い出した絵本
マルマくんかえるになる
片山 令子 / 文
広瀬 ひかり / 銅版画
ブロンズ新社 刊
おたまじゃくしのおっぽがのこった、ちいさなマルマくん。うまくおよげなくて泣いていると、はすバスに乗ったがませんせいがやってきて、特別授業をしてくれます。うきわと水中めがねを装着して、泳ぎかたをならいます。マルマくんたちはゆっくりゆっくりかえるになって......(HPより)
今日の「本屋家族」
本屋を開店したものの2歳の子には商品と伝わらず、自分の絵本だと言い張る。
*********************************************************************
●リトルスタッフはじめました●
このたび、親子読書専門店NanuKおよびせんぱくBookbaseは「リトルスタッフ」という選書サービスをはじめました。
これは月300円、月1000円、月3000円というコースからお気に入りの本屋さんを支援できる新しいサービスです。
3の倍数の日に選書を投稿いたします。どんなテーマの選書か、お楽しみいただけましたら幸いです。
300円コースは選書の閲覧のみですが、1000円以上ですと1000円ごとに応募券がもらえ、本屋が選書した本に応募することができます。
当選した場合は現金の生産なしに本屋で受け取ることができます。
親子読書専門店NanuKでは主に親子向けの選書を、せんぱくBookbaseではジャンル問わず各店主が選んだ本を紹介してまいります。
note以外でサポートしたい! 本屋をサポートしている感がほしい!
という方がいらっしゃいましたらぜひこちらのサービスをご検討ください^^
親子読書専門店NanuKはこちら
https://www.littlestaff.jp/bookstores/9
せんぱくBookbaseはこちら
https://www.littlestaff.jp/bookstores/44
リトルスタッフの説明はこちら
なにとぞよろしくお願いいたします☆
*********************************************************************
サポートしてくれたあなたに、幸あれ!