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AIと研究不正〜新たな脅威

 秋というのは、講演のシーズンでもあり、主にオンラインを中心に研究公正に関する講演をすることが多い。

 毎年同じことをやるわけではなく、日々アップデートをしている。

 今年の講演では、最新情報をかなり取り入れて、かなりプレゼンテーション資料を入れ替えた。

 上記記事でも書いたが、AIに関する問題は、結構大きい。今年の講演会では時間の関係で詳しくは触れていないが、今後大きな課題となるだろう。

 そんな中、Nature誌が、生成AIが作り出した画像がもはや見分けがつかなくなっている実態について触れている。今日はその辺りを紹介しつつ、あれこれ書いてみたい。

 11月5日付のNatureのニュース。「AIが生成した画像が科学を脅かす — 研究者はこれをどうやって見分けるのか生成AI技術は説得力のある科学データを簡単に作成できるが、出版社や誠実性の専門家は偽造科学の急増を恐れている。」とのタイトルで、現状を詳しく報告している。

「近い将来、AI で生成されたテキストは問題ないと考えられるようになるかもしれません」と、カリフォルニア州サンフランシスコの画像鑑識の専門家でコンサルタントのエリザベス・ビク氏は言う。「しかし、データを生成することには一線を画します」。

上記記事

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