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箱根駅伝の宣伝効果
2区の難所、権太坂付近に実家がある私にとって、箱根駅伝観戦は正月の年中行事だ。
瀬古利彦氏が2区を走っていたころから、母親に手を引かれ観戦していたわけで、もう50年近くなるわけだ。
残念ながら今年は見ていない。往路の2区ではなく復路の9区の時間だが、ちょうどその時間、親戚と沿道の店で会食中だった。選手たちは20メートルくらい横を通過していったのだが…。
さて、その9区にある注目の選手が走っていた。
東大大学院D4(博士4年)の古川 大晃(ひろあき)選手だ。
古川選手、ガチの院生ということで、X上で大いに話題になった。
古川くんは、学生連合に選出されながら学振DC2にも採択されるなど、研究者としてもとても力があります。
— S.K (@ksyu1run) January 2, 2025
来年度からは、京都工芸繊維大でポスドクとして赴任します。本当に最後の箱根です。
明日、走ることがあれば、たくさんの応援をよろしくお願いします!#箱根駅伝 #関東学生連合 #古川大晃 https://t.co/fI0zkDZqp4
そんな古川選手、見たかったなあ。ああ、20メートル…。
古川選手にはもう一つ山場があった。そう、横浜駅の給水に、東大大学院教授が登場したのだ。
関東学生連合の9区を走ったのは、東大院の古川大晃。博士課程4年の29歳という異色のキャリアを持つ選手だ。そして給水に現れたのは、同大学院の八田秀雄教授。チームメートが給水を行う学校が圧倒的に多い中で、意外な選択だった。65歳の八田教授はパーカーにジャージーというラフな姿で古川に水を渡し、走り去る姿に両手を突き上げてエールを送った。
突然選手と伴走した白髪紳士にX上のファンが騒然。テレビ中継で肩書が紹介されたこともあり「選手の同僚や後輩の選手が『給水』のイメージだったが、こういうのいいね」「東大の大学院八田教授、乳酸代謝とかまさに運動のスペシャリストだった」「なんと八田教授65歳が給水!!いやぁ、色んな人に支えられているんだなぁと改めて」「東京大学大学院教授が給水に現れる箱根駅伝おもしろすぎんかw」「東大大学院の八田教授、給水の時にバンザイしてて何かほっこりする」「バンザイしながら笑顔いっぱい!素敵な給水の様子だった」とコメントが集まっていた。
国民民主党の玉木代表も反応。
なんと、八田先生ではないですか!
— 玉木雄一郎(国民民主党) (@tamakiyuichiro) January 3, 2025
相変わらずお元気そうで何よりです。
東大陸上部時代はお世話になりました。
箱根駅伝、関東学生連合の9区で東大大学院の古川大晃君が出ています。
古川君も八田先生もすごい!#箱根駅伝 https://t.co/qAq5xFqJ7d
というわけで、青山学院の新記録の優勝やシード権争いもさることながら、東大が大きな話題になった。
東京大学大学院総合文化研究科教授の八田教授(復路9区給水)の公式人物紹介ページから一瞬アクセス過多でアクセスできなくなるほどの話題性に
— miyama (@miyama) January 3, 2025
これは最高の研究室宣伝#箱根駅伝2025 #箱根駅伝️ pic.twitter.com/LyGqZY4jQL
関東の大学の大会である箱根駅伝が、全国大会である出雲駅伝や全日本大学駅伝を凌駕する人気を誇り、全国から人材が集まるのは、こうして注目を集めることにある。
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