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#050| もしもしのほし中野保育園(株式会社モシーモ)| 保育士 A.Kさん

こんにちは。えんみっけ!事務局です。
保育士インタビュー第50回は、東京都中野区 もしもしのほし中野保育園(株式会社モシーモ) 保育士 A.Kさんにお話を伺いました。



―これまでの経歴と『もしもしのほし中野保育園』で働くことになったきっかけを教えてください。

もともと未就学児のお子さんを対象に療育の仕事をしており、発達障害や障害のある子どもたちが保育の現場、集団の中でどう成長していくのか、育っていくのかを間近で見たく保育補助として『もしもしのほし中野保育園』に入りました。
※療育とは・・・
発達障害や障害のある子どもたちの発達を促進し、生活の質を向上させるための専門的な【医療】と【保育】を組み合わせた支援活動
 
(療育のお仕事は何年くらいお勤めしていたのですか?)
実は今もフリーランスで続けており、かれこれ20年くらいになります。昨年度末(令和6年3月)までは保育士と兼務しておりました。

(兼務!曜日を決めてということですか?)
そうです。
療育の仕事では、決まった曜日、決まった時間にご自宅に伺い子どもの障害や発達に合わせた支援、レッスンをしていました。

―保育補助として働きながら保育士資格を取得するまでについて教えてください。

保育補助として入職したのは6年前になります。働きながら資格取得を目指し、試験に合格してから保育士として働き、3年ほどになります。
 
(保育士試験の筆記試験は一発合格でしたか?)
いえ、それが1科目【社会福祉】だけずっと受からなくて💦
社会福祉、法律関係がすんなり入ってこなくて、あと1問、最後の1問が…という惜しい点数が続き、筆記試験に合格するまでにだいぶ時間がかかってしまいました。
 
(療育の仕事と保育補助をしながらどういった勉強方法を?)
もうひたすら問題を解いたり、YouTubeでの解説動画もフル活用で勉強しました!
私は主婦でもあり、小学5年生の息子もいるので料理を作りながらYouTubeの一問一答を聞き流したり、ずっと保育士試験の勉強に触れていました。

保育士試験の実技は、ピアノは間に合わないと思ったので【造形】と【言語】を選択しました。

―担当業務を教えてください。

2・3歳児を担任しています。
4名の園児を今年入職した新人の職員と2名で担当しています。
 
(園全体で加配が必要な園児さんはいらっしゃいますか?)
はい、毎年何人かはちょっと気になるお子さんはいらっしゃいます。
系列の保育施設でも、少し発達が気になっているお子さんがいらっしゃると聞くことがあるので、機会があれば「こういう風にした方がやりやすいですよ」とお話しできればなと思っています。

―転職先を『もしもしのほし中野保育園』に決めた理由を教えてください。

株式会社モシーモが保育事業の母体ではなくデザイン、ぬいぐるみ制作などクリエイティブなことをしている会社なので、何か面白いことが出来るのではないかなという印象を持ち面接を受けてみようと思いました。
療育の現場では、急に遊びがはじまった、この遊びが子どもにはまった、などパパッと作って遊びを提供します。
幼稚園や保育園などの保育活動、例えば「今日は積木で遊ぼう」「お人形で遊ぼう」という活動では発展しづらいお子さんがいたとしても、「もしもしのほし」だと自由な発想でいろいろなかたちで遊びを提供していけるかなと感じたことが決め手というか、きっかけです。

―『もしもしのほし中野保育園』の自慢を教えてください。

子どもが今持っている興味関心をすぐに遊びにつなげてみよう、こういうことをやってみようと現場の職員ベースですぐに取り掛かれるところがすごくいいなと思っています。
一度主任や園長に相談してからじゃないと進められないとなると、その間に子どもの興味関心がどんどん移ってしまうので、すぐに対応できる臨機応変に動けるところは、子どもの成長発達にも良いと思いますし、先生のモチベーションにも繋がっているので気に入っています。
 
(最近、すぐに取り組んでみたことは?)
プリンセスが好きな女の子がある日ドレスを着て登園してきたので、カチューシャに毛糸で長い三つ編みを作り、お姫様みたいな感じに作ったら、男の子もやりたいって言って、一緒に毛糸の長い三つ編みをくっつけて髪の毛をふわーとさせて、男の子も女の子も一緒にプリンセスごっご遊びをしていました。
 
(子どもにやってあげたい!と思ったときにすぐに対応できるほど、いろいろな道具が常にそろっているんですか?)
そうですね。あるもので急遽作ることもありますし、なんとなくあり合わせで作っておいて、必要な時にもう少し手を加えたりしています。

―業務中ホッとできる瞬間はありますか?それはどんな時ですか?

子どもが寝入る瞬間です!
うとうとしてスッと眠りに入ったあの瞬間がそれはもうかわいくてすごく好きです。
両隣でトントンしながら「あ、寝る」っていうあの感じが好き。
まだ起きていたくて眠いだけどなんとか頑張っていて、でもああもう眠りに落ちるというあのふっとした瞬間です。毎日可愛くてしょうがないです。

―苦手な仕事はありますか?また、それをどうカバーしていますか?

製作が苦手です。作るのは好きなのですが、不格好になってしまって・・・不器用なんですよね。
苦手を克服するためにも製作はたくさん活動に入れていろいろ作るようにしています。
私が難しいなと感じるところは子どもたちにとっても難しいと思うので、どうしたらきれいに描けるか、きれいに切れるかなと考えながら行っています。
 
(苦手克服を意識して、上達した点はありますか?)
円を切るのは上手になったかもしれないです。
同じ素材を一度にたくさん作るので、画用紙など複数枚ホチキスで止めてハサミで切るのですが、ホチキスで止める箇所を増やす、すごくいっぱい止めることでうまくいく!とコツを発見して、パチパチ止めて画用紙が動かないようにしてからまとめて切っています。

―髪型やメイクで気を付けていることはありますか?

メイクはラメが入ってないものを選ぶようにしています。
ラメはどうしても粉飛びしやすく、子どもたちがお口に手を入れたりすることも多いので気にしています。
髪型は、顔の表情が子どもたちからよく見えるようにという点を意識しています。
それと、エプロンは結構こだわっていて10枚ほど持っています。
エプロンが自由なので、子どもたちが好きな絵本のキャラクターのエプロンを着用し話題作りをしています。

(園児さんたちに人気のエプロンは?)
「やさいさん」といういろいろな野菜がすっぽーんとぬける子どもたちに人気の仕掛け絵本のエプロンを持っています。
小さなポケットから、にんじんさんを取り出す、実際に抜くことが出来るギミックがついているので、給食の時間に「にんじんさんが見てるけど、人参食べれた?」と言うと、人参を食べてくれたり「みんながもうちょっとご飯食べるとにんじんさん大きくなるかもよ」と言うと食が進んだりすることもあります。

―最後にこれから保育士を目指す学生さん・求職者に向けて一言!

すごくやりがいのある仕事だと思います。
模索しながらやっていく仕事だと思うので、うまくいかないと思っても諦めないで、子どもと一緒に成長するつもりで、楽しんだらいいんじゃないかなと思います。


療育のお仕事経験のお話し、株式会社モシーモが運営する園で働きたいと思われた理由・・・とても興味深かったです。
働きながら保育士資格取得されたことは想像以上に大変だったと思いますが、大変なことも楽しんで乗り越えていらっしゃる方なのかなと思わせてしまうほど、とても明るくお話しくださいました。
A.Kさん、ありがとうございました。

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取材日:2024年8月21日
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今回お話をお伺いしたもしもしのほし中野保育園の情報はえんみっけ!サイトにてご確認いただけます。



インタビュー掲載期間:2026年3月31日迄


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