【美術展】皇室のみやび 第3期(前期):近世の御所を飾った品々 3/4@皇居三の丸尚蔵館
美術館に行って、遥か昔のやんごとなき方々が使った工芸品を見る度に思うことは、
「今はひっそりガラスの内側にいるけど、本当は誰かに『触れられ』、『使われたく』ない?」
と。
婚礼の調度品のひとつ。
この小箪笥は「初公開」だそう。
鉄刀木?、ルビがふっていなかったら絶対読めなかった言葉。鉄刀木とは、『硬く重たい木材で、「鉄の刀のようだ」ということから、そのように呼ばれている。あまり、聞き慣れない木材だが、数量もあまり取れない木材で、希少価値が高く、高級家具などに使われる』。
あぁ、確かにここにあるのは「高級家具」よ( *´艸`)。
この展示会に行く当日の朝、フォローしている方のこの記事↓を読んで、えーーーー!そうなんですか!と、期待感が半端なく高まって、そのワクワク感のままに初コメントまでしてまった。後で自分のコメントを読み返したら読点を打っている場所も変だし、誤字もあったしで恥ずかしいことこの上ない( ;∀;)。
まさか自分が文化庁の審議会の答申を読む日が来るとは思わなかったわ。
今回「国宝」に指定されることが決まったこの
『雲紙本和漢朗詠集 巻上(くもがみぼんわかんろうえいしゅう)』伝 藤原行成 平安時代(11世紀)
は、「光る君へ」のキャストで表すと、
ものが、国宝に指定された。(この理解が誤っていましたら、ご指摘下さい。)
藤原行成、字が上手いだけじゃなく、今後政治の表舞台で活躍する人。「光る君へ」では今はほとんど出てこないが、今後すごーーーく露出が増えるはず。
古い時代の美術品の名称を見る度に思うのは、『これ一体どこが切れ目?』ということ。
雲紙本和漢朗詠集も雲紙本、和漢朗詠集で「和漢朗詠集」とは
『藤原公任が漢詩・漢文・和歌を集めた、朗詠のための詩文集』
だそう。
公任は由緒正しいお公家さんで、姉の遵子(じゅんし)は第64代天皇・円融(えんゆう)の奥さんで、今、「光る君へ」でえげつない感じで活躍している藤原兼家(段田安則)と曽祖父を同じくする。