【読書】「月夜行路(げつやこうろ)」秋吉理香子
「春琴抄」の読書会の時に紹介されていた本。
夫と子ども二人を残して家出を決行した涼子。飛び出した夜の街で出会ったのは、洞察力と推理力に優れた美しいBARのママ、野宮ルナ。ルナと共に「大学時代の元彼」を探すため大阪への旅に出る。
「暗夜行路」
「曽根崎心中」
「春琴抄」
「黒蜥蜴」
をモチーフにした連作短編。
それぞれの謎解きがあまりに都合のよい展開ばかりだけど、それはそれで読んでいて肩がこらずに良い。
書き下ろしの付録がなかなかに楽しい。
地図の裏面に特別小品。
「天気の良い夜だと効くおまじない」、その呪文、分かる人には分かる。