東京都庭園美術館で「源氏香図(げんじこうのず)」の文様を見て、徳川美術館で買ったこの本を思い出した。
厳密に言ったら「便箋の集まり」で、「本」ではない。画集が見るだけでいい本であるように、これも「見ている」だけで心洗われる美しい「本」だ。
それに「はじめに」と「おわりに」の文章が実に良い。心静かに、キチンと生きよう、自身から放たれる言葉を美しく保っていこうと噛み締める。
この美しさは是非、この「本」を手にとって感じて欲しいのだが、色の美しさの一端だけでも共有を。
”色は心を動かす”、英訳が素晴らしい「colors cause our hearts to dance」だなんて。