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【美術展】人間国宝の人形と根付/東京国立博物館・本館

2024年7月17日(水)~9月1日(日)まで本館14室にて展示されている、人間国宝の人形。
父・初代郷陽ごうようの跡を継ぎ、「生人形いきにんぎょう」作家として人生をスタートさせた二代平田郷陽。

生人形の生々しさに空恐ろしいものを感じるほど。
父・初代郷陽の師匠・安本やすもと亀八かめはちの「生人形足利時代将士体しょうしたい立姿たちすがた」は、暗いところでこれを見たら、生首が転がってる!?って、悲鳴をあげそうな出来。
トーハクのブログに写真があるので、興味がある方は是非。

生人形とは、日本の伝統的な人形制作の技法を用いて、まるで生きているかのような写実性を追求した人体造形。江戸時代末期には、リアリズムを追求した生人形が見世物として展覧され、明治期以降は、日本の歴史風俗を紹介するために万博博覧会などに展示された。

東京国立博物館ニュース  2024.6 . 7. 8


二代平田郷陽作 生人形「薬玉くすだま」1933(昭和8)年

東京国立博物館 パンフレット

私は写実から解放されたこれらの作品がよかった。

秋韻しゅういん」1953(昭和28)年
従来の創作人形と異なり、体型を大胆にデフォルメ
衣装も写実性を排除



「抱擁」1966(昭和41)年
平田郷陽の長男の妻が初産の年に制作された
赤子に唇を寄せる母の姿に赤子へのいとおしさが伝わる


「根付」の可愛らしさも外せない

法螺貝ほらがい山伏やまぶし牙彫げちょう根付」線刻銘「正次」江戸時代・19世紀

牙彫:動物の牙きば、特に象牙を用いた細工物。

高円宮たかまどのみやコレクション「うたたね」鈴木玉昇ぎょくしょう1973年
「うたたね」を横から覗いてみました
高円宮コレクション「端材リンゴ」黒岩明 1997年


本館の青海波。


ミュージアムショップでお買い物

八橋やつはし蒔絵まきえ螺鈿らでん硯箱すずりばこ缶入クッキー」1,080円(税込)
トーハクに行くたびに欲しいなと思っていて、行くたびにそう思うのなら買いなよ、の声に従ってみました。


時を同じくして、退職される方から頂いた、トーハクと柿山のコラボレーション商品。

赤坂慶長 墨缶

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