安田悠杜(Yuto Yasuda)

2011-2015 北海道大学文学部(学士) 2015-2016 ラフバラ大学スポーツ…

安田悠杜(Yuto Yasuda)

2011-2015 北海道大学文学部(学士) 2015-2016 ラフバラ大学スポーツ・エクササイズ心理学コース(中退) 2016-2019 カルガリー大学体育学部(修士号取得) 2019-アルバータ大学(博士課程在籍)

マガジン

  • 指導者、親御さんのためのスポーにおける心理学

    副業でスポーツの指導をされている方、部活の顧問として、自分が経験したことのないスポーツを指導されている方がスポーツ界を支えているにもかかわらず、なかなかそういった方々が学ぶ機会が少ないのではないかと感じ、プラットフォームを作ってみました。内容としては、学術的なことを現場で生かすための橋渡しをメインに話ています。よろしくお願います。

  • つぶやき雑談

    博士課程学生の日々のつぶやき雑談

最近の記事

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自己紹介

こんにちは。 私は現在、カナダの大学院の心理学部博士課程に所属しています。今回、スポーツ心理学、留学、日々是思考録というマガジンを作らせていただきました。私は、20歳まで日本で生活し、日本の公立小学校、公立高校、国立大学に進学しました。学部時代は心理学を専攻しておりました。21歳から22歳で、カナダの大学に心理学を勉強しに交換留学をしました。その後、スポーツ心理学を研究するため、イギリスの大学院に進学するも、6ヶ月で中退。その中退した年の夏からカナダの大学院の体育学部修士課

    • 文化の可変性

      時々、スポーツ指導者の方向けに講演会を行う。そこで文化の可変性についてよく質問を受けるので、ここで私見を述べておく。 よく受ける質問。 ”これだけインターネットが普及したりして、情報が民主化した中で、文化は一つになっていっているのではないか。” 結論、それは文化のどの側面を捉えるかによるということ。   まず、文化は可変し、グローバライゼーションの中で、文化が一つになってきているという主張に沿って、話をしてみる。例えば、日本などの東アジア人がよりアメリカ人のように個人主

      • 選手のメンタリティは文化によって異なるのかースポーツ心理学で未発達の分野ー

        サッカーのワールドカップを観戦すると、よく言われるのが文化的に特有の戦術です。イタリアのカテナチオ、イングランドのキック・アンド・ラッシュ、スペインのティキ・タカなどがその代表例ではないでしょうか。文化的伝統的な戦術があるとするならば、文化的に特有のメンタリティもあるのでしょうか?戦術が選手の身体的、技術的、精神的特性によって決定されることを考えると、そういうこともあり得るのではないか、というのは考えうる仮説かと思います。 この問題を考えるために、サッカーやスポーツの話を置

        • 32歳、人生感想文 主観と客観の狭間で

          32歳になる。年齢は数字であり、人間が作り出した意味付け作業の一環でしかない。私は今この瞬間もいずれ訪ずれる死に近づいてる。ペースを変えずに死に近づいているのだから特段年齢は気にしていないし、いつも生き急いでいる。ただ、4年前からマイルストーンとして誕生日に感想文を書いているため、今年はnoteに綴ることにする。 ちなみに29歳はこれ。 ちなみに30歳はこれ。 ちなみに31歳はこれ。 朝井リョウ原作の「桐島部活やめるってよ」という映画がある。この映画では、高校が舞台で、

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        • 指導者、親御さんのためのスポーにおける心理学
          13本
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          3本

        記事

          講習会、お知らせ

          Football coach(@fcoachjp)様にてお話させていただく機会をいただきました。サッカー関係者の方、心理学関係者の方はもとより、サッカーにも心理学にも関わっていない知り合いの方が安田の話は面白そうだということで複数名、聞きに来ていただけるということで。単純に嬉しい限りです。大学で心理学の授業を教え終わり次第、資料作り始めます。詳しくは下記まで。無料のようなので興味ある方はどうぞ。

          講習会、お知らせ

          スポーツという”箱”が人間に与える影響を考える

          前回はスポーツ心理学全体がどういった学問なのかを執筆した。読んでくださった方々、大変ありがとうございました。どなたにもリツイートされなかったにもかかわらず、僕のノートにしては非常に多くの方々に読んでいただいたようです。 さて、今回は、前回の続きで、スポーツの特徴である競争性に注目して議論を進めていきたい。スポーツの環境としての特徴は、競争性があげられることは前述のブログで述べた。 https://note.com/enjoyfootball28/n/nd0e11cc479

          スポーツという”箱”が人間に与える影響を考える

          スポーツ心理学を発展させたいんだっ!!

          みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。研究者として、私は日々論文を書いているのだが、いかんせん中々、論文がうまく書けない(と思っている)。なぜか。それは読者を惹きつけるようなストーリー作りが下手くそだからだと思っている。だから、今回から数回にわたって、私がどうして”とある研究”をしたいのか。その”とある研究”とは何なのか。その”とある研究”にはどういう社会的、学問的な意味を内包しているのか。を月一回程度で執筆していきたい。このプラットフォームで私の考えをできるだけ魅

          スポーツ心理学を発展させたいんだっ!!

          人と比較するのは悪いこと?

          突然ですが、みなさんは、よく人と比較しますか?もし比較するとしたら誰と比較しますか?日常生活で、人と比較するのはもしかしたら半ば強制的にせざる負えないことかもしれません。例えば、自分よりお金を持っている人、自分より偏差値の低い人、自分と同じ時期に入ったが自分より昇格していく同僚、さらには、ツイッター、インスタグラムなどのSNSの普及により、比較したくなくても比較せざる負えない環境に置かれていることが多いことかと思います。それと反対に、世間では「人と比較するのはやめよう。」とい

          人と比較するのは悪いこと?

          31 years old Life reflection-pride

          I write an annual reflection on my life every birthday on Facebook, but I have not opened facebook since 100 years ago, so I am writing the reflection here on note.  I  turned 31. Age is just a number, and the concept of age is just one of

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          31歳 人生感想文 矜持

          毎年Facebookで誕生日に人生感想文を書いているのだが、100年に一度しかFacebookを開かなくなったので、今年はnoteに感想文を書こうと思う。 31歳になる。年齢は数字であり、人間が作り出した意味付け作業の一環でしかない。私は今この瞬間もいずれ訪ずれる死に近づいてる。ペースを変えずに死に近づいているのだから特段年齢は気にしていないし、いつも生き急いでいる。ただ、3年前からマイルストーンとして誕生日に感想文を書いているため、今年はnoteに綴ることにする。今回、長

          31歳 人生感想文 矜持

          アイデンティティ問題が解決した件

          先日、日本に約3年ぶりに帰国した。帰国前に片道300kmをドライブし、カルガリーで行われたカナダ心理学会で口頭発表とポスター発表をしてからの帰国もあって、若干の疲労を伴っての帰国だった。 そんな僕だが、カナダに住み始めて、8年が過ぎようとしている。今年31歳になる僕にとって、人生の約3分の1を海外で過ごしていることになる。日々海外生活が長くなる僕が帰国時に定点観測していることは、 「自分がどれだけ日本人であると感じるか」 である。これは僕のアイデンティティ問題に関わる。

          アイデンティティ問題が解決した件

          グ―グルにありふれた目標設定の気を付けるべき点を整理する

          皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。 今回は目標設定についての基本的な点を抑える記事にしたいと思います。 また、とりあえずこのシリーズはこの記事で最後となります。 ご購読いただき、大変ありがとうございました。 研究者は、論文の数と質で評価される厳しい世界ですので、このように記事を書いて、皆さんと知識を共有しても評価されるわけではないのですが、個人的に、科学は社会の役に立って意味をなすと考えておりますので、また時間ができ次第、自分の知識を皆さんと共有できるような場を作

          グ―グルにありふれた目標設定の気を付けるべき点を整理する

          覚醒レベルの最適化

          みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。また今回も現場ベースの話の2回目としてお話できればと思っております。 早速ですが皆さんは、スポーツで大事な試合前や試合中の重要な場面でどういった心理的状態、もしくは身体的状態でしょうか。もしくは、そういったことを自己分析したことはあるでしょうか。ある選手はより緊張していた方がベストパフォーマンスが出せるかもしれませんし、ある選手はリラックスるしていた方がベストパフォーマンスが出せるかもしれません。そう言った意味で、自分がどうい

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          セルフトークの最適化

          こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。 今回は、試合中、もしくは練習中における自分とのコミュニケーション、セルフトークについて執筆していければと思っています。 セルフトークのモデル一日の間にみなさんはどれくらいの言葉を思いついたり、考えたり、使っていたりするでしょうか。普段、興味のあることについて考えたり、自分の考えたいことを考えたり、と色々頭の中で言葉や文章が巡っていると思います。 そんな中、スポーツでは、自分の頭の中、セルフトークをこれからの試合に最適化する必要性がある

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          セルフトークの最適化

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          制御焦点理論(応用編)

          さて、2週にわたり、かなりアカデミックなことを話してきました。今回は、この制御焦点理論がどのようにスポーツ、ひいてはサッカーに応用できるのかについて戦術とコーチングの観点から話していければと思います。最初の記事で言いましたが、制御焦点理論は、あまりスポーツ心理学で活用されていませんが、その中で数少ない論文を紹介しながら説明できればと思っています。 コーチング まずコーチングに関してですが、前回少し触れましたが、制御適合が起こるような声かけをすることが重要だと考えられます。「

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          制御焦点理論(応用編)

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          制御焦点理論(理論編2)

          以前のコラムでは、ざっくりと制御焦点理論において、 二つの制御焦点が存在すること それぞれの制御焦点において目標を達成するための方法が異なること それぞれの制御焦点によってモチベーションの上がり方が異なること を説明し、少しだけこの理論をスポーツに応用した中での指導者の方の選手とのコミュニケーションに対する提案をさせていただきました。 今回はその続きで、それぞれの制御焦点によって、喚起される行動と感情までもが異なることをざっくりと説明できればと思います。 制御焦点と行

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          制御焦点理論(理論編2)

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