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乾燥大豆(ベジ)ミートってどれも同じ?原材料と栄養価編

ある日、愛媛にいる友人に乾燥大豆ミートのことを聞いたところ、使った事がないけどヘルシーってイメージだと聞きました。”ヘルシー”っていうけど本当そうなのか。高たんぱく、コレステロールゼロという表示を見るのですが、果たしてそうなのか?他にもいいところがあるのではないか?というわけで、今回は、前回の様々な形と色に引き続き、原材料と栄養価編を紹介していきます。

栄養表示について

その栄養価はパッケージの裏に表示されています。普段見慣れている人ではない人であれば、表示の見方を正しく理解するために栄養素の見方の要点を少しまとめてみます。

●実際に食べる量を考慮
乾燥大豆ミートは、戻すと2~3倍になる。一回に食べる量は、乾燥で30g程度。実際に食べる量と栄養表示の量(100gあたりが多い)に注意。

●栄養価の表示の見方
加工食品への栄養成分表示は、エネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の5つの表示義務があるが、その他の表示は任意。
 
●1日に必要な量を理解
厚生労働省、食事摂取基準、推奨量/目標量18歳以上の場合
・たんぱく質:体重の数の1~1.2倍 体重57㎏の人だと、約57~68g 
・脂質:エネルギーの20~30% 1日1800kcalの場合、40~60g
・食物繊維:21g以上
・ビタミンB1:1.1~1.4mg

5つの栄養素 大豆ミートと他の食品の比較

では、大豆ミートと他の食品1回に食べる量を考慮して比較していきます。

・乾燥大豆ミート    30g(粒状大豆たんぱくの成分値を使用)
・鶏むね肉(皮なし)100g
・鶏もも肉(皮あり)100g
・卵       100g(Mサイズ2個)
*日本食品標準成分表2020年版(八訂)から引用

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エネルギーは、鶏もも肉がダントツに多い。

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たんぱく質は、鶏むね肉量が№1。1日に必要な量の1/3以上摂取できる。

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大豆ミートの脂質、コレステロール値は低いですね。

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意外なことに、大豆ミートには炭水化物がちょっと多め。

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食塩は、全てほとんど含有されていません。

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番外編ですが、食物繊維量はダントツで大豆ミート!

各メーカー毎の原材料・栄養価の違い

1~8まで各メーカーから種類や形が違う製品が発売されています。

1.グリーンカルチャー 業務用国産大豆ミートそぼろ
2.かるなぁ 大豆まるごとミート スライスタイプ (国産)
3.オーサワ 大豆ミートバラ肉風
4.恒食   タプロ80
5.アリサン 有機ジャック豆ミート チャンク
6. マルコメ ダイズラボ 大豆のお肉 乾燥フィレ
7. かるなぁ 大豆まるごとミート 手羽先タイプ(国産)
8. nichie  大豆ミート ビーフ フィレ バラ肉 タイプ

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100gあたりの量において、
●エネルギー:一番多いのは1.グリーンカルチャーの440kcal、低いもので3.オーサワの318kcal。
●たんぱく質:4.恒食は、61.4g、低いのは3.オーサワ35.7gでした。
●脂質:高いのは1.グリーンカルチャーで15.6g、低いのは8. nichieの0.8g。
●炭水化物:どのメーカーも含有しており、28.9~33.0g。
●食塩相当量:ほぼ含まれませんが、4.恒食や8.nichieにわずかに含有。
●食物繊維:ほとんど表示がなかったのですが、6.マルコメ16.1gを確認。

大豆(ベジ)ミート栄養価は脂質量に幅があり、原材料名に脱脂大豆とあるものは脂質が低く、エネルギー量も低くなっています。メーカーごとに違いはあるようですが、高たんぱく質・低脂質(ゼロコレステロール)、そして高い食物繊維量であることが分かりました。

まとめ

いかがだったでしょうか。ヘルシーというのは、低カロリーというだけでなく、高い栄養価の食品にも使われます。プラントベースの生活に取り入れたい大豆(ベジ)ミートは鶏肉に匹敵するたんぱく質が、少ない量でも摂取でき、大豆はアミノ酸スコアもバランスが良く、低脂質、そして摂りにくい食物繊維も補えることができます。
私自身は栄養を考える以上に、保存がきく便利で割の良いたんぱく源で普段使いに重宝しています。皆さんも、色々な乾燥大豆ミートがあるので身近なスーパーで見つけてみてはいかがでしょうか。

以上、Masaeがお届けしました。


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