【エッセイ】「給食ふりかけ論争」に思うこと
みなさんは今、学校給食で
こんな論争が起こっていることをご存知でしょうか?
ふりかけ論争
兵庫県川西市の中学校では、給食のおかずは完食できるが、ご飯だけが残ってしまうのだそう。
そこで、ふりかけの持参を「ひとり一袋」「友達には渡さない」という条件付きで許可しようということになったのですが…
「給食は栄養バランスと衛生管理・食中毒などの事故が起こらないよう管理されている。家庭から違う食べ物を持って入ることがスムーズに行われてしまったことに危機感を持っている」
と市議会から反対意見が出たのです。
子供たちの健康と安全を守る立場ですから
このような意見はごもっとも。
おかずが少なくても、ご飯が冷たくても…
出されたものだから
栄養を考えてあるのだから
そのまま完食するべきという意見も聞かれます。
また、実業家のひろゆきさんは
「出された料理の味を変えるのはすごく失礼で下品。そのまま残さず食べるのが人としてあるべき姿だよねと教えるべき。」と主張。
確かに家庭やお店で出された料理に、作った人の目の前で調味料を足したりする行為は、作った側からすると、いい気分はしないし、失礼にあたると思います。
作ってくれた人への感謝の気持ちを込めて完食するのが礼儀というのもわかります。
ただ、給食に関してはどうでしょうか…?
わたしは以前、高齢者施設での食事の後片付けを経験し、大量の残飯に心を痛めていました。
なので、このニュースを見たとき、子供たちの(作ってもらった物を完食したい。)
(食べ物を無駄にしたくない。)
という気持ちが現れているようで、給食を作っている人間として、嬉しいという気持ちがわきました。
わたしの勤務する保育園では時々、三島食品さんの鉄分入りの大豆ふりかけや穀物ふりかけの提供があります。
もちろん、そのふりかけを含むその日の献立の栄養バランスは栄養士さんが考えてくださっているわけですが。
本当にふりかけだけで解決する問題なら、給食向けのふりかけを取り入れるのも良いかと思います。
ご飯の提供の仕方や、おかずとのバランスは
設備や経費の問題もあるので対応が難しいのかもしれません。
でもせっかく子供たちが声をあげてくれたのだから、良い解決に向かって欲しいなと思います。
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どうか
給食の時間がみんなにとって
楽しみなものでありますように…🧑🍳
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