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『白隠禅画入門』
***はじめに***
白隠禅師は江戸時代の禅僧で、禅宗の世界では「五百年間出」と呼ばれるほどの高僧です。五百年に一人出るか出ないかの偉人と言われる白隠ですが、世間一般にはまだあまり知られていません。
最近では海外でのZ E Nブームもあって白隠の禅画が世界で注目され、日本でも少しずつ白隠の禅画が芸術・美術として認知、再評価されるようになってきました。
しかし白隠は、芸術・美術作品として禅画を残したのではありません。白隠が禅画を描いた目的は、あくまでも禅と仏教の教化のため、人々の苦しみを解決するためです。
そのために白隠禅画では、極めて難しい禅の教えをユーモアに富んだ表現方法で弟子や大衆にわかりやすく伝えようとしています。特に、禅画に付されている賛語は、禅画の真意を理解するうえで大きなヒントになります。
そこで本書では、白隠禅画を芸術・美術作品としてではなく、難解な禅の教えを表現する一つの方法論として捉え、白隠が描いた禅画にどのような禅の教えが隠れているかを探究しました。
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