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塩崎 沙和
2020年4月11日 11:50
(前回までのあらすじ)突然の出張で地方のビジネスホテルでの生活を2ヶ月することになった時、周りに店もなくネットもない生活で、私が一番始めに着手したのが、ホテルの室内の部屋作りでした。何より先に布団カバーや花瓶を買いに行き、ポスターを貼って、即席の自分の部屋にしたんです。ホテルの掃除のおばちゃんたちにもお礼のお菓子や置き手紙でやりとりをし、理解者になっててもらい、根回しもバッチリ。何が私を
2019年12月27日 18:16
(前回のあらすじ)「そうだ、洋服のボタンを作るのはどうだろう?」普通のユニクロのセーターでも、素敵なボタンが付くだけで急にグッといい服に見えちゃう魔法のような。試しにラフを描いてみました。こんなボタンがあったら誰より自分が欲しいもの男女どちらも使えそうなものピアスやヘアゴムなどにもアレンジ可能なもの・・・そうしてパッケージもデザインし、実際に設計図通り作ってできたボタン
2019年12月24日 08:40
(前回のあらすじ)「学校の授業だけこなしていても、卒業後、社会で通用しないよな、これ…」と思い、学校の内部で比較してるんじゃなくて、学校の外の世界と自分から接点を作っていかなきゃいずれまた何もやってこなかった自分に愕然とする!学生という恵まれたこの環境は、卒業と同時に泥舟になって沈むと気付き、危機感を持ちました。学校の外の世界にいる大人と接点を作ろう!と外部講師を当たっ
2019年12月20日 20:03
専門学校2年のある日、担任の先生が登校拒否(?)で学校に来なくなってしまいました。しっかりしていて真面目な人で、尊敬していた先生だったので驚きました。あまりに突然だったので、学校も対応ができない。代行の先生も人手が足りず対策も何もなく、「今日は自習です。」と、朝の教室で毎日同じ発表を聞きました。数日だけの出来事かと思いきや、これが1週間、2週間と続いてくるわけです。す
2019年12月17日 21:05
(前回のあらすじ)専門学校に入学し、周りとのレベルの差に焦り必死の努力から、逆にストイックにやりすぎて成績がトップになってしまったわけですが、トップでいることになんの意味もないと今回の件で思い知ることになります。1年生の最後に、全ての成績が決まる評価課題があると同時に、1位を決めるコンテストも兼ねていました。いつも上位とはいえ、他の人の作品って自分より良く見えるもので
2019年12月15日 15:25
(前回までのあらすじ)フリーターを1年挟んだ為、みんなより1年遅れて入学した私は、専門の1年生の年にちょうど二十歳になりました。その時、二十歳のお祝いにとおばあちゃんが20万円をお金をくれたのですが、あまりの額の大きさに、そのお金の意味について真剣に考えてしまいます。真面目です。笑もちろん普通にオシャレしたり欲しいものは沢山あって、雑誌やショップの値札を見てはお金が欲しい
2019年12月13日 09:12
前回のあらすじ4月、晴れて念願の学生になれました。専門学校のグラフィックデザイン科です。とはいえ1年目はひたすらアナログな基礎。デッサンや色や造形の勉強です。さて、デザインの専門学校って、美大の受験に落ちて入ってきた人や、高校時代美術部だった人が集まる場所でもあります。そんな人たちの中、私はというと、美術やデザインの経験もなく、絵を描いていたのも絵日記の中の落書きレベル。
2019年12月10日 17:48
(前回までのあらすじ)高校卒業後、進路のレールに乗るのを嫌い、本当に学校に通いたいのかそれとも世の中の常識に流されて進学しようとしているだけなのか?確かめてみようと、1年間、フリーターになりました。週5日8時間のフルタイム。模索する期間でもあり、ただ模索するだけでなくその期間を有効に使い社会で働く選択肢もあると知るために、働く経験をしようと思ったからです。学生時代
2019年12月8日 18:13
(前回のあらすじ)高校も3年になると、いよいよ進路でクラスがソワソワします。大学どこ行く?将来どうする?やりたいこときまってるから専門学校?はたまた就職で稼ぐ?私は落書きとオシャレが好きだから、デザイン系の専門かなーと思って、夏休みは学校見学を何校も回っていました。そして、とある専門学校を見ていた時、他にも見学に来ていた高校生同士が、「専門どこにする?」「まだ決
2019年12月6日 20:39
(前回のあらすじ)ホワイトブリーチをした頭で登校し朝から生活指導の先生と校門で揉めましたが、どうにか無事に1日の授業が終わり、放課後、その足で原宿のラフォーレに行きました。目指すはウィッグ屋さん。そう、カツラです。何個も試着して、焦げ茶色のコロンとしたレトロマダムなウィッグを買いました。そして翌朝、学校の校門。生活指導の先生が私に当然目を止めます。先生が私の頭を見て言葉
2019年12月2日 17:45
(前回までのあらすじ)髪を好きに染めてみたい。でもくらい髪の色だと、自分でピンクとかに染めても直射日光くらいの光に当たらないとあまり色がわからなかった。一度、地毛の暗い色を抜かないと、カラーを入れても見えない。じゃあ、明るくブリーチしてみるか。やるからには思い切り。金髪くらいの色の人はもういるし、いっそ白なら誰ともかぶらない。というわけで、髪をベリーショートに切って
2019年11月30日 11:56
(前回のあらすじ)私、中学の頃は冴えないメガネのいわゆるオタクでした。今ほどオタクに地位も市民権もなかった当時、私はクラスの序列でも下の方でした。いつも狙ってないのに浮いてしまって、変な人と失笑されてしまう私の夢は、「普通になること」でした。できるだけ周りに馴染んで、目立たなくなることが憧れでした。そんな変な自分を返上したくて、生まれ変わりたくて、私を知らない人ばかり