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フリーターの1年間、そして色が消える 2000/04〜

(前回までのあらすじ)

高校卒業後、
進路のレールに乗るのを嫌い、
本当に学校に通いたいのか
それとも世の中の常識に流されて
進学しようとしているだけなのか?

確かめてみようと、
1年間、フリーターになりました。
週5日8時間のフルタイム。

模索する期間でもあり、
ただ模索するだけでなくその期間を有効に使い
社会で働く選択肢もあると知るために、
働く経験をしようと思ったからです。


学生時代は、
あの先生が上からの態度で嫌いとか
バカバカしいからサボるとか
つまらない授業は寝るとか
大人なのに筋が通っていないとか
クレーマー並みに文句ばかり言っていましたが、

敬語の使い方や漢字を知らなすぎる
お客様に対して何が失礼かを知らない
コストの感覚がない
責任の重さを知らない
だけでなく、
大人の理不尽なことも山ほど降ってきます。

「学校」でなく「会社」での、
「先生」でなく「上司」という大人との関係性は
常識や礼儀、厳しさや社会の暗黙の了解といった
新世界でのルールを知らず面くらいました。

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高校時代も放課後にバイトはしていましたが、
「学生だから仕方ないか」と、
大人たちが色々大目に見てくれていたのだな
とわかりました。
「学生」という肩書きもなく働く人間に対して、
社会や大人の目は一気にシビアになります。

生意気に奔放に、
なんなら大人や社会に挑発しながら生きていた
高校生の自分から一転。

仕事が辛くなってきて、
私の絵日記からが消えました。
そしてこの頃から自分の中に葛藤が増え、
卑屈に歪んでいきます。笑

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時々、お店で学生のお客さんを見かけると、
心底羨ましくなりました。

「あぁ、学生という身分、ありがたいわ。
学べるって、超ありがたいわ。。」
学生になったら生活時間の中心を学ぶことにして
全力で学ぶことが学生の本業だわ。


そして、それでもどうにか1年働き通し、
お給料から毎月貯めてきた100万を母に渡して、

「1年間、別の視点から眺めて
自分が本当に学校に行きたいのか考えてみたけど
やっぱり行きたい思いは変わらなかった。
学費の380万全部は払えないけど、
この一年で貯めた100万を足しにして、
あの学校に行かせてほしい」

と伝えました。

1年間フリーターをやってみて、
「学びたい!!」
という意欲がマックスになった状態で、
みんなより1年遅れて専門学校に入学します。


(つづきます)

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