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おばあちゃんのお金20万の使い道に悩む 2001/06〜

前回までのあらすじ

フリーターを1年挟んだ為、
みんなより1年遅れて入学した私は、
専門の1年生の年にちょうど二十歳になりました。

その時、二十歳のお祝いにと
おばあちゃんが20万円をお金をくれたのですが、
あまりの額の大きさに、
そのお金の意味について真剣に考えてしまいます。
真面目です。笑

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もちろん普通にオシャレしたり欲しいものは沢山あって、
雑誌やショップの値札を見てはお金が欲しいなぁ
と思うことはしょっちゅうあります。

でもこのお金って、
いつものお金とちょっと意味合いが違うんです。
年金暮らしのおばあちゃんが大切に貯めてくれた、
私が二十歳になったことを祝うためのお金。
だから、
「意味のある使い方をしたい」
と強く思いました。

じゃあ、
あのお金をどう使ったら意味があるものになるんだろう?
何を買ったら、おばあちゃんが一番喜んでくれるんだろう?

1万円のものを20個買っていつの間にかなくなるより、
20万円も払えないからムリ!買えない!
と普段なら諦めてしまうような事、経験に
お金を払おうと思いました。


悩んで考えてようやく決めたのは、
私の人生初の海外旅行。
(子供の頃から貧しくて、私の中の海外といえば
ディズニーランドという人間でした。笑)

いつも、会いに来た孫の近況を聞くのが
大好きなおばあちゃんです。
おばあちゃんの代わりに
私が見てきたものや感じたことを話したら、
おばあちゃんのお金が
孫の人生経験をこんなに変えた
とわかったら、
一番嬉しいんじゃないかと思ったんです。

お恥ずかしながら、
こんなに真剣にお金の最善の使い道や意味まで考えたのは
初めてでした。

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お小遣いやお年玉やバイト代とは違う、
なんとなくで使っちゃわないお金の使い方。
こんな学びまでプレゼントしてくれた、
私のおばあちゃんでした。

今はもう亡くなってしまいましたが、
おばあちゃんにとっても
自分が生きている間のお金の使い方として、
意味のあることだったんだろうなと思います。


その後フランスに行って
様々なものを見て感じて体験してきたのですが、
観光地や食べ物やアートよりも
意外なところで一番面白いと興味を持ったのは、
人間の良い悪いの基準値や常識の違いでした。
(これは自分の天職をわかる前の、
ヒントというか片鱗だったなと思います。)

又、「フランスに住みたい」という思いを、
ここから毎年初もうでで願うようになります。笑

(つづきます)

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