第76回 動詞の ing 形の作りかた①
みなさん、こんにちは。
英文法学び直しCafeへようこそ。
みなさんは今、
どんな姿勢でこの記事を
読んでいらっしゃいますか?
椅子に座っていますか?
ふとんに寝転んでいますか?
電車やバスの中で
立っていますか?
私は、椅子に座っています。
机の上のパソコンに向かって
この記事を書いています。
暑いので、
昨日作ったハーブシロップの
ソーダも飲んでいます。
みなさんもぜひ、
好きな飲み物を飲みながら
気楽に読んでくださいね。
さて、今回は
現在進行形に必要な、
動詞の ing 形の作り方を
学びましょう。
長くなりますので、
2回に分けて
お届けしますね。
☆これまでの復習☆
作り方は4パターン
動詞の ing 形の作り方には、
大きく分けて
4つのパターンがあります。
今回は、
①と②について
学びましょう。
① そのまま ing をつける
動詞の ing 形の作り方、
1つ目は、
そのまま ing をつける
パターンです。
たとえば、
のように、
動詞のうしろに
ただ ing をつけるだけ!
簡単ですね!
あれ?
ちょっと待って?
ってなってるけど、
「 y 」は?
「 y 」は取らなくていいの?
「 y 」は「 i 」に
変えなくていいの?
……と疑問に思ったみなさん。
鋭いですね!
たしかに、
一般動詞の現在形や
過去形をつくるときは、
「 y 」を「 i 」に変える場合が
ありましたね。
でも、安心してください。
ing 形にするときには、
「 y 」はとらなくていいんです!
「 y 」の前の文字が
母音であろうと
子音であろうと、
「 y 」はそのまま残るんです!
それはなぜかというと……
ing 形では、語尾の「 y 」をとらない理由
もし、
play の「 y 」を「 i 」に変えて
にしてしまったら。
「 ii」と、
「 i 」が2つ、連続してしまいます。
なんだか
見づらくないですか?
(老眼がはじまった私には、
「 i 」が1つなのか2つなのか、
見分けるのが大変です。)
第13回で
「私」という意味の「 I 」を
大文字にする理由をお話ししたように、
「 i 」の小文字は
存在感がうすくて
目立たないんですよね。
「 i 」が2つ連続すると
見づらいので、
「 y 」は「 i 」に変えずに
そのまま残すんです。
「 i 」よりも「 y 」のほうが
ずっと見やすいですからね!
あとで、④のところで
お話ししますが、
語尾をわざわざ
「 y 」に変える動詞も
あるくらいです。
ing 形を作るときは、
「 y 」はお助けマンとして
大活躍!するんですね。
②「 e 」 をとって ing をつける
動詞の ing 形の作り方、
2つ目は、
「 e 」をとって ing をつける
パターンです。
もう少し
くわしく言うと、
という
ルールがあります。
たとえば、
のように、
語尾の「 e 」をとって
ing をつけます。
なぜかというと……
ing 形では、語尾の「 e 」をとる理由
もし、
make の「 e 」を残したまま
ing をつけて
にしてしまったら。
「 ei」と、
母音が2つ、連続してしまいます。
「メイクイング」って
言いづらくないですか?
元々は発音されなかった「 e 」が、
うしろに「 ing 」が来たので
「ウ」と発音されることになり、
「ウイ」となってしまいます。
いやいや、
「ウ」はいらないよ!
「メイキング」でいいんだよ!
「メイクイング」ってなんだよ!
じゃがいもみたいだな!
(メイクイーンという
煮くずれしないじゃがいもを
思い出しますね。)
……というやりとりが
あったかどうかはさておき。
「 e 」と「 i 」という
母音が2つくっつくと
発音が変わってしまうので、
そうならないように
あらかじめ「 e 」を
取ることになっています。
(じゃがバター食べたい……。
おなかすいたなぁ……。)
e で終わる動詞が、英語に多い理由
英語には、
e で終わる動詞が
たくさんあります。
しかも、語尾の e は
発音しません。
なぜでしょうか?
それは、
英語の歴史と
深く関わっています。
ご存じのように、
英語はイギリスで
生まれました。
イギリスといえば、
日本と同じ、島国ですね。
英語のふるさとブリテン島には
元々、ケルト人が住んでいました。
その後、ローマ人が
1世紀から5世紀はじめまで
住んでいたようです。
そして、
5世紀にドイツから
ゲルマン人がやって来て、
古英語(OE)が生まれました。
(ゲルマン人は
ドイツ人の祖先でもあるので、
英語はドイツ語にも似ています。)
1066年に、フランスから
ノルマン人(元ヴァイキング)が来て、
イギリスを征服しました。
(これが、英語が大きく変わる
きっかけになりました。)
ノルマン人は
フランス語を話したので、
フランス語の単語が英語の中に
たくさん流入したんです。
フランス語には、
e で終わる語が多く、
しかも語尾の e は発音しません。
その特徴が、
英語にもうつったんですね。
この頃の英語は、
中英語(ME)といって、
現代の英語(CE)とはちがうのですが、
(平安時代の日本語が
現代の日本語とはちがうように)
英語は、
ケルト語やドイツ語、
フランス語、
ラテン語、ギリシャ語など、
多くの言語の影響を受けて
進化してきた言語なんです。
言語は、人々の移動とともに
変化していくものなんですよね。
今学んでいる
e で終わる動詞が
英語に多いのは、
11世紀のノルマン人の征服が
原因だというお話でした。
では、最後に
練習問題に
チャレンジしましょう!
★練習問題★
次の動詞を ing 形に変えましょう。
(正解は、下にあります。)
① work(働く) ② use(使う)
③ try(やってみる) ④ dance(踊る)
↓
↓
↓
できましたか?
正解は、
① working ② using
③ trying ④ dancing
でしたー!
みなさん、今回も
お疲れ様でした!
次回も、
動詞の ing 形の
作り方について
解説します。
また読んでいただけたら嬉しいです。
みなさんのスキやフォローが
私の励みになっています。
最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。
(お昼は結局、ポトフを作りました。
ほくほくのじゃがいも、最高!)
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