After 2020、日本に真のスポーツ文化を。
■2020は日本スポーツ界の節目の年
いよいよ2020年。日本のスポーツ界にとって大きな節目となる年です。
昨年のラグビーW杯の盛り上がりのように、今年の夏は日本中がとんでもない盛り上がりになることは、ほぼ間違いありません。
また、2020年から「体育の日」が「スポーツの日」に名称が変わります。
従来の「体育」と「スポーツ」の違いがますます意識されるようになるでしょう。
■スポーツを「する」人に多様な関わり方を。
スポーツには「する」「観る」「支える」と3つの関わり方があります。
2020年は「観る」人は確実に増えるでしょう。また巨大なイベントの為、スポーツ関連ビジネス・ボランティアなど、多くの「支える」人が必要になります。
しかしながら、「する」に関してはどうでしょうか?
「観る」人・「支える」人の増加が、「する」人の増加、特にスポーツをする子どもの増加にも繋がっていくことが望ましいです。
どれだけオリンピックが盛り上がっても、普段子どもたちがスポーツを「する」環境、スポーツを「楽しめる」環境が整っていなければ、一瞬の盛り上がりで終わってしまうでしょう。
特に、ほとんど全ての子どもがスポーツに関わる「体育」の時間で、運動が得意な子だけが活躍し、自分が運動を楽しめる機会が無ければ、「あの選手は凄かったけど、私にはやっぱり無理だな」と、スポーツ離れにもつながる可能性もあります。
体育の時間は「いままで出来なかったことが出来るようになった!」「今まで話したこともなかった友達と仲良くなれた」「時間を忘れて楽しめた」など、すべての子どもにとって有益な多様な価値があります。
そのような”スポーツ本来の価値”を子どもたちが享受できれば、学校全体や地域社会にまでポジティブな影響を与えていくことでしょう。それが日本に真のスポーツ文化が根付く土台になります。
2020年、ENGINEはこれからの時代にふさわしい体育の姿を明らかにし、学校体育の課題解決と発展を目指していきます。
(文:ENGINE本部事務局・櫻井)