ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代展(2019年)
国立西洋美術館開館60周年記念ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代(2019年2月19日(火)~5月19日(日))を見に行ったときの記録。
仕事帰りに国立西洋美術館でル・コルビュジエ展を見てきた。厳密には、「ル・コルビュジエ 絵画から建築へーピュリズムの時代」展。シャルル=エドゥアール・ジャンヌレというスイス出身の若者が、パリに出て、画家アメデ・オザンファンと共に、ピュリズムという芸術活動をしていた頃の絵画作品を中心とした展覧会。ピュリズムの原点であり、また、ピュリズム確立後も深い関係のあったキュビズム作品も多く展示され、ボーッと生きているとキュビズムとピュリズムの区別がつきません。ジャンヌレの初期の静物画は、構成も色合いも、わたしが好きなジョルジョ・モランディに通じるものがあるような気がした。
ピュリズム時代を経て、ジャンヌレは、ル・コルビュジエという筆名を名乗るようになり、徐々に建築の世界に入っていき、絵画作品は公開しなくなっていった(ずっと描いてはいたようだが)。幾つかの建築作品の縮尺模型や映像なども展示されていたが、展覧会のメインはピュリズム作品と周縁のキュビズム作品で、レジェの絵画やリプシッツの彫刻がとても面白かった。建築作品の展覧会、と思って行くと肩すかしになるが、ピュリズムという芸術活動の展覧会としては面白かった。
西美の特別展は通常地下のギャラリーで開催されるのだが、今回はル・コルビュジエを体感する、という意味合いで、普段は常設展をやっている上階で開催。アプローチの部分は写真も可。写真撮れるコーナー設けないとインスタで拡散して貰えないので、美術館も知恵を絞るね。
常設展は閉館前10分で駆け足で通過したけど、安定の面白さ。林忠正展をきちんと見られなかったのはやや残念だった。
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