右手首骨折! 左手左腕だけで何が出来るかチャレンジ(6)
4月20日にランニング中に転倒して右手首を骨折した記録その6。
トップ画像、分かりにくいですが、受傷して20日近くたってなお、実は結構難儀するのが、お菓子等の個装袋を開けることです、ということを伝えようとしている写真です。
袋の端にはギザギザがあり、その谷部分に力をかければ、お菓子の取り出しやすさは別として、とりあえず封は開くものですが、この、指先でひねるように封を切る、という動作には、実は右手左手双方に均等に圧力がかかっている、ということが、一応両指先を使えるようになってわかりましたよ。これは意外と出来ない動作だ! 雑巾を絞るという作業は当面できないらしい、と、手首骨折の人の経験談を読んで学んだが、プラスチックパックの開封もそれに近いとは。
材質によっては開封できることもあるが、中身を取り出せるほど裂くのが難しかったり、諦めてはさみを使おうとして、また四苦八苦したり、結局、近くにいる人に頼んで開けて貰ったり。
近況:相変わらず台所仕事は殆どしていない。出来た食事を食卓に運ぶとか、食べ終わったあと食器を流しに運ぶとか、その程度。
箸はちょっと使ってみようとしたが、何一つ摘まみ上げることが出来ないので引き続きフォークとスプーンで食べられるものだけ。そして、最後に皿や碗に残ったものを食べきるのが大変。ご飯茶碗に貼りついた最後の数粒の米をスプーンやフォークでとらえようとすると、押された茶碗が動く動く。右手は、押されようとしているものを押し返す抵抗にはこらえられないのである。味噌汁の具も、普段なら椀を左手で持って、右手の端で残った具を口元に持っていける訳だが、左手で椀を持ち上げると、右手で出来ることはない。口で椀の中身を吸引しようと具を必死に吸い込むだけ。
何回か刺身を食べたのだが、フォークで刺身を刺して、ワサビや醤油をほどよくつけて口に運ぶのは難しく(フォークで刺せるが結構つるつるして不安定)、絵柄的にもかなーり間抜けで情けない。
スパゲティはダメかな、と思ったが、意外といけた。ラーメンとかは厳しそうだね。家でフォークで食べられたとしてもラーメン屋さんはちょっとね。
洗濯物は、1週間くらい前から、脱衣場に物干しリングを吊るしたまま、右手で洗濯物を持ち上げ(濡れたバスタオルはちょっと厳しそうだが、濡れたタオルやTシャツ位までは、右手の指先だけで、頭位の高さまで持ち上げられるようになった)左手で洗濯ばさみを開いて留められるようになった。たぶん、洗濯ばさみをつまんで開くのはまだ無理。色んな動作を検証分析する日々。
洗濯物干しの所要時間は、健常時と大差なくなってきた。ベランダまでの運搬は、左手で運べる量ずつなのでちょっと長くかかる。
左手で字を書くスピードは上がってきたが、字はきれいにならない。相変わらず手が宙に浮いた状態でペン先を下ろすように書いているので、紙の上に置いた手をどういう角度で構えるか、右手が教えてくれないので、出来ないでいる。
怪我をする前は、週に3,4回、5-10㎞程度走っていたが、手先が安定しないのでまだ走っていない。病院行ったら、いつ頃から走れるか、お医者様に確認しなくては...。
当然運動量が落ちているので、体重増加が心配だが、現在は受傷前より2キログラム位少ない状態。これは無邪気に喜ぶべきではなく、筋肉が落ちて来て、脂肪になって少し軽くなっていると推察される。油断しているとこれからじわじわ増加するな、気を付けないと。
(1)で、鋏が使えない話を書いた。子どもが左利きなのに右手用鋏で生きていることに改めて感嘆していたら、鋏の刃をつなげているジョイント部分が甘くなっているなまくらな鋏だと、やはり、左手で切るのが難しくて、特殊なコツが必要だと言っていた。そんな、鋏のかみ合わせの怜悧さなんて、今まで考えたこともなかった、すまん、左利きの人。
入浴時だけ包帯とギプス外してもいいですよと、医師に言われていたが、一旦ほどくと自分で包帯巻くことは出来ないので(骨折したのが左手首だったら自分で巻けたのかな? 全然自信ないけど)、数日に1回、家族に気持ちの余裕がありそうな時のみ包帯とギプス外して入浴。ギプスで押さえつけられていたところが痛くて、手首よりも肘から手首への輪郭線の方が痛いよう。いつになっても内出血と微妙な浮腫みで手から肘まで青黒いのと黄色いので不健康そうな肌の色。手を握ったり開いたりしてみるが、まだ力が入っていなくて弱弱しい。
ここ数日、夕方になるとギプスの当たっている部分が殊更に痛く、包帯の下のギプスを押して少しずらしてみたりして、しのぐ。しばらく前より、むくみが取れているように感じているのは自分の勝手な思い込みで、腕先全体がむくんで膨らんでいて、だからギプスが当たるんだろうか。挙手するみたいに手を挙げている方が腕が細くなってギプスの当たりが弱い感じ。また、両手の指を組んでみたり、ギプスから出ている部分をさすったりすると、ちょっと楽になり、手当とは手を当てることだねぇとしみじみ思う。
ギプスを外して、普段外に出ていない部分を濡らして、指の腹などでこすると、消しゴムかすみたいな垢が恐ろしいほど出て、ああ、人間は新陳代謝を繰り返しているねぇと思う。これからますます暑くなるので、その前にギプスを取る予定なのはありがたいが、傷口部分を防御するものがなくなるのはなんだかちょっと怖くもある。
ゴールデンウィークはコンサートに行ったり、美術館に行ったり、アフタヌーンティーに行ったり結構出歩いた。
重い荷物を持ち歩くのが不安で受傷以来ずっと在宅勤務にさせてもらっていたが、連休あけの5月7日に半月ぶりに出勤。髪を短く切ったので、それを見て驚く人が多く、怪我はそんなには目立たず。
たまっていた印刷物を一気に出力し、相談事で来た人の対応をして、仕事が泉のように湧いてくるのを少しずつ汲んでは流していく。へろへろになって帰宅。出勤は大事業のようだった。
これからどのように治っていくのか心配尽きぬまま、次回に続く。
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