毎日読書メモ(204)「芸術新潮」2022年1月号:杉本博司と日本の神々
「芸術新潮」の最新号の特集が、「杉本博司と日本の神々」ということで、買ってみた。小田原の江之浦測候所にある春日社に、来年3月、奈良の春日大社から御霊分けされ、神様がこの社殿(雑誌の表紙にもなっているトップ画像の社殿)に降臨するそうだ。
昨年10月に江之浦測候所に行って、その時にスマホで撮った写真をnoteのアルバムにしてあるのだが(ここ)、当時既に建立されていた春日社(2022年に御霊分け予定であることも決まっていた)は、まだ赤く塗られていなかった。今回、雑誌で赤い社殿を見て、あれっと思ったのは、当時と色が違ったからだった。
千葉市美術館で2015年に開催された杉本博司展(アルバムこちら)で印象的だった春日若宮御正体(「芸術新潮」では春日神鹿像とされている)も大きくクローズアップされている。意匠が似ている銅製鹿像は、彫刻家須田悦弘が台座を補作し、杉本の海景図を納めたガラスの五輪塔が載っている。
美術家としての杉本博司の独自の歩みとか、江之浦測候所の様々なコレクション、大河ドラマ「青天を衝け」の題字等、書家としての杉本の作品の数々、来年1月から神奈川県立金沢文庫で開催される「特別展 春日神霊の旅 -杉本博司 常陸から大和へ」の紹介(担当学芸員さんとの対話等)、その他もろもろ、どのページにも新たな発見があり、全くまとめきれない。杉本博司という生き方が独自過ぎて、浅い理解では概論的に語ることすら出来ない。
買ったまま積んである杉本博司『江之浦奇譚』(岩波書店)も読みたいし、どんどん収蔵品を増やし拡大している江之浦測候所も再訪したい。
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