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諸先輩方の言う「ちゃんと〇〇しておかないと将来困るよ」シリーズ。40歳過ぎた今答え合わせ。

私みたいにぼんやりと生きてきたボンクラは、若輩の頃頻繁に人生の諸先輩の皆様にご心配頂き、様々なご高説を賜ったものである。

そこで実際に「将来」が来てしまった今、彼らのご忠告を正解度として独断と偏見で採点していきたいと思う。

さあ、いってみよう!

ちゃんと勉強しておかないと将来困るよ 正解度40%

ろくな仕事に就けないという意味では、氷河期世代なのであまり関係なかったかと。勉強してた連中も思ったような良い仕事には就けていない。
むしろ好きなことばかりやっていた事が今の仕事につながっているので、この忠告はちょっと外れ。
ろくな大人にならないという意味では、勉強していようがいまいがこの性格は変わっていないと思うので的外れも良いとこ。
そりゃ勉強しておいたほうが良いに越したことはないだろうが、青春を犠牲にしてまで勉強するパフォーマンスがあったかというと答えは否である。

ちゃんと歯磨きしないと後で困るよ 正解度100%

世の若者よ!
これはマジです。
私は虫歯がない体質だったので歯磨きを軽視してしまい、日に一度朝起きたときしか歯磨きをしていなかった。
その結果、虫歯こそ未だにないものの、40歳で歯槽膿漏になり、歯が何本かグラグラしてきた。
このままでは還暦を待たずして入れ歯生活になってしまうかも知れない。
今さらになって歯槽膿漏用の歯磨き粉を買って頑張って磨いているが、死んだ歯茎の神経は蘇っては来ない。
寝る前には歯磨きをしろ!おじさんとの約束だよ!

若いうちに痩せておかないと後が怖いよ 正解度120%

私は自他ともに認めるデブだが、運動も好きである。
なので若い頃は比較的自由意志で体重をコントロール出来ていた。

しかし、35歳を過ぎた頃から代謝が落ち、今までのようにちょっと運動して体重を落とすということが出来なくなってきた。

結果、40歳を過ぎた今、体重は三桁の大台に乗り、糖尿病、高血圧、痛風、中性脂肪過多の症状で通院する羽目になってしまった。

もう自力では痩せられる気がしない。
自分は太ってるけど数値とか大丈夫と思っている若いデブ達よ、40過ぎると一気に数値に出てくるぞ。
これはマジです。

ちゃんと貯金しておかないと後で困るよ 正解度50%

これは本当は100%にしても良いのかも知れない。
歳をとるにつれ、自分の医療費、親の介護費用、家や家具の修繕を始めとした生活の維持費等とにかく若い頃には思いもよらなかった出費が増えてくる。

意外な出費に貯金を切り崩して対応することもしばしばで、これからもっと出費が増えると思うと、貯金をしておかなければなと身が引き締まる思いだ。

更に老後は年金はろくに貰えないのは目に見えているので、自分でなんとか生き抜けるだけの貯金を確保しておかねば人様に迷惑をかけて余生を過ごすことが確定してしまう。

しかし、一方でこうも思うのだ。
若く元気だった頃に金を使っておいて正解だったな、と。

20代の頃、私は留学も仕事もそこそこに中国を漫遊して行きたいところには全て行った。
勿論貯金など考えたこともなく、稼いだ分だけ旅行と冒険に費やした。
中にはかなり過酷な環境のところもあり、これはお金があっても体力がなければとてもではないが行って楽しむことは出来なかっただろう。

楽しみ方によっては、定年退職までコツコツと貯金して、暇になってからお金の余裕を見て楽しもうとは行かないのである。

異性交友や音楽活動等、やはり若さゆえに楽しめることは若いうちに金を使って楽しんでおかないと後になっては取り返しがつかない。
女には興味がなくなるし、音楽も昔のようには新鮮な気持ちで心躍らせることが出来なくなってきている。

そう考えると、同じ金額でも若い頃と年老いた後では価値がかなり違ってくるのだなと思う。

若いうちのお金は思った以上に貴重なのだ。
それは、若さというお金では買えない資産を持った上で物事を楽しめるからである。

ちゃんと投票行かないと後で困るよ 正解度1億%

今苦しい生活になりつつある人全てに言いたい。
選挙行かないからだぞ!

第二次安倍政権からこの前石破内閣が負けるまで、自民党が如何に国会と国民を無視して説明責任も果たさず自由自在に法案を通していたことか。

今少数野党になってやっと裏金についての説明だとか、103万円の壁の撤廃についての議論だとか行われるようになったが、これは自民党が負けたからだ。

生活が苦しいのは今まで自民党を野放しにしてからに他ならない。
これは今からでも遅くない。
ちゃんと選挙に行こう!

若いうちに勢いで結婚しておいたほうが良いよ 正解度80%

これは売れ残りの私が保証する。
結婚は深く考えずに若さと勢いでしたほうが良い。
というか、そうでないと結婚は困難になる。

まず結婚とは、自分一人の快適な生活を破壊して相手に合わせることである。
どうしたって生活様式や思考が違う二人が共に暮らすのであるから、お互いに相手に合わせないといけない部分が出てくる。

トイレに入れば蓋が開いているし、つけた電灯は消されていないし、部屋のドアも開きっぱなし、脱衣所に服は脱ぎ捨てられ、挙句の果てには風呂場で歯磨きをされてしまうのが結婚生活なのだ。

これを、やりっぱなしにしている側がそうしないように気をつければ窮屈な思いをして暮らすことになるし、かといってやりっぱなしにしてしまえば相手にフラストレーションが溜まる。

ここで譲り合いという名の妥協が生まれるわけだが、どうしたって自分のやり方ではない生活を強いられるのだ。

また、恋愛結婚の場合は相手の愛情が恒久的なものかも考えれば不安になる。
愛情が冷めて浮気されるかも知れないし、自分自身が相手に冷めてしまうことも考えると怖くなる。

金銭面での不安も尽きない。
今まで自分に突発的にお金がかかる不安だけで良かったのが、そのリスクが2倍になるのだ。
自分の仕事だってこの先どうなるか分からないのに、相手を養わないといけなくなるかも知れない。

この様に結婚については考えれば考えるほど不安材料ばかり出てくるのだ。
なので、熟考して完全なる安心の下に結婚を決断する人など恐らくほとんどいないであろう。

だからこそ大事なのは勢いなのだ。
若さによる無分別で永遠の愛を信じて結婚しても良い。
出来ちゃった結婚で仕方なく結婚しても良い。
もうすぐ三十路だからと適当な相手とゴールしても良い。
とにかく結婚するならタイミングと勢いが大事だ。

それに若さは子育てでも役立つ。
勢いで学生結婚したり20代で結婚して子育てした周囲の連中は、金銭的にはきつかったかも知れないが体力的にはまだまだ余裕があっただろう。

これが、色々計画した結果30代半ばとかで子どもを持った連中は軒並み子どもの相手をするのに疲れ果てている。

また、社会人として一番脂が乗っている時期に子育てに時間と労力を取られるのも痛い。

ああ、ほら、こうやって考えているとやはり否定的な考えばかり出てきてしまう。

というわけで結婚願望がある人は、もう何も考えずに結婚できそうな相手がいるのなら勢いでするべきなのだ。

では何故正解度が100%ではないのか?

それは、私個人が周りの既婚者を見て、本当に自分は結婚に向いていないと実感することが多く、独身で良かったとホッとしているからだ。

しかしこれはもう本当に運と結果論でしかないので、やはり若い人には勢いが大事だよと独身側からも訴えていきたい。

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