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わかりやすい指導のために意識している5つのこと
こんにちは、内視鏡技師エンドーです
私は、年間1万件以上の検査を行う内視鏡室の内視鏡技師・看護師です
今日は、私が「スタッフにわかりやすい指導をするために意識している5つのこと」についてのお話です
1、わかりやすい言葉で伝える
2、相手の反応を見て、相手の理解に合わせる
3、相手が、どの程度の知識があるのか確認する
4、図や解剖の模型を使う
5、理解しやすい順番を知る
この5つを意識して伝えると、相手の理解が得やすいように思います
1、わかりやすい言葉で伝える
専門家ほど、専門用語を使わないで説明することを難しく感じてしまう傾向にあるように思います。専門家は、普段から、頭の中が専門用語で整理されているからかもしれません。でも、初めての人に、わかりやすく説明できる人ほど、物事に対して十分な理解ができていて、頭がいいなぁと思うことが多いです。
初めて経験する人にとっては、全てが???な状態なので、いかにわかりやすく説明できるかは、専門家としての腕の見せ所!!です。普段から、「これってどう言えば伝わるかな」と思って、噛み砕いた説明を頭の中で考えるようにしています。
2、相手の反応を見て、相手の理解に合わせる
説明するときは、必ず相手の反応を見て、時々「わかった?」を挟んで話をします。難しそうなら、話すスピードを落としたり、話を戻したりして、相手に「なるほど」と言ってもらうような説明を心がけます。
時々あるのが、「この間、ちゃんと言ったのに、全然わかってなかったの?」ってことです。わからないことが恥ずかしいと思って、「わかりました」と言ってしまう人もいるので、相手の表情や声のトーンも意識して、話を進めます。
もう一つ気をつけないといけないのは、相手の情報処理能力を超えた量の説明をしてしまうことです。あえて「今は、ここまでの説明に留める」ことも必要です。
3、相手が、どの程度の知識があるのか確認する
例えば、私たちで言えば、消化器内科の病棟経験があるか、内視鏡検査の介助についたことがあるのか、を確認します。
全く予備知識なしのときは、1から説明が必要ですし、経験があれば、それも踏まえて話をします。今までの経験と、説明の内容が一致すると「そういうことだったんだ!」と、一気に相手の理解も得られます。
4、図や解剖の模型を使う
内視鏡画面では、一部分しか見えないので、全体像がわかるように、教科書、模型を使って説明する方が、明らかに効率がよく、理解も得られます。
他のことに関しても、物事の全体像や、つながりが見えるように、ロジックツリーやマインドマップを書いて説明することもあります。相手の理解だけではなく、自分も支離滅裂な説明にならずに済みます。
5、相手が理解しやすい順番を知る
ありがちなのが、説明する側が思いついた順番に話をしてしまうことです。どの順番で話せば、相手が理解できるか構成を組み立てて説明を始めると、自分の理解も深まります。同じ内容を、何人にも説明していると、「この順番の方がわかりやすいなあ」と思って、どんどん自分の説明もアップデートされていきます。
何より、相手にわかりやすく教えようと思うと、自分がちゃんと理解していないとできません
中堅スタッフに、新人さんの指導をしてもらうと、いかに今までの理解が浅かったのかに気づいてもらえます
「教えられないから勉強する」を意識するようになると、中堅スタッフも、新人さんも伸びていくサイクルに入るので、中堅スタッフには積極的に指導をしてもらっています
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
この記事が、皆さんの参考になれば嬉しいです。