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小さき者へ/重松清(その5)


団旗はためくもとに。
これもなかなか感情移入してしまう。

まず泣きそうになるのが224ページ目と225ページ目(新潮文庫版)にまたがる父親の説明。

「お父さんは、そういうひと。あたしにはめちゃくちゃ弱い。お母さんからは『わがまま』『生意気』『性格がヒネてる』『片付けができない』と叱られどおしのあたしのことが、好きで好きで好きで好きで好きで好きでたまらない。」

ああ。
私の家のことですかね。

うちの父親も元応援団で、声量が自慢で、でかくて、私にはとっっっっても甘くて、でも期待ばっかして、でもでもなんだかんだ私のことが好きで好きで好きで好きで好きで好きでたまらない

なんかもう、書いてて泣きそう。
ごめんなさい。
だって、でも、そんなに好きなら、私の望みを受け入れてよ。お酒飲んで暴れないでよ。母親のこと、病院連れてってよ。
甘やかすばっかで、その場しのぎばっかで、やめてよ。嫌いだ。

次。そのページの終わりに。
「あたしに恥ずかしい思いをたくさんさせて、何度も『お父さんなんて大っ嫌い!』と言われて、月に一度はシカトされて、それでも、あたしのことが大、大、大好きだったひと。過去形になった。」

嫌われちゃったかな、って。心配になるんだ。もう一生関わり合いになりたくない、ならない方がいいって、思ってても、わかってても、どうしても、どうしようもなくなる。
見捨てないで。
こんなにも心理的に依存させられてしまって、でもいざ会うとなるとほんとにすっごく気持ち悪いって思う。
どうにかして離れないとな、とは思うけど、やっぱり怖くなる。









本の紹介というより、感想文だし、ていうか自己開示じゃん、みたいになりましたね。仕方ない。
手羽元で水炊きしました。美味しかったです。
でも雪見だいふく食べてお腹壊しました。どうしたって内臓が弱くてあかん。

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