東大からプロのキックボクサーに。そして起業。人と社会をエンカレッジしていく人生
はじめまして、エンカレッジ株式会社の古谷(ふるや)です。
福岡を拠点に、企業のブランディング支援とアウトドア教育事業を運営しています。
アウトドア教育事業の子どもキャンプ「Sense of Nature」は、その名の通り九州各地の「自然」が舞台。自然と対峙する中で、「何が大切かを自分で考え、判断し、行動する力」=「自立の力」を育むことをミッションに、100年継続させ、多くの子どもが人生や社会を豊かにする能力開発を目指しています。
Facebookではこの事業に関する投稿ばかりしているので、友人の皆様は「古谷は子どもキャンプの会社をやっている」と思われているかもしれませんが、ブランディングが私の本業です(笑)。
そして、この度、ブランディング事業をさらに進化させるために、東京オフィスも開設しました。僕たちは、ここから「日本一、経営者と従業員をエンカレッジできる会社」を目指します。いわゆる、第二創業期です。
僕たちが目指す世界は、容易に実現できるものではありません。理想と現実のギャップは大きく、僕たちの力だけでは達成することはできない。もっと規模を大きく、より多くの経営者と従業員の皆様をエンカレッジするべく、共に闘う仲間を募集します。
今年から、未上場から東証一部(現プライム市場)への上場経験者や、長年マッキンゼーで活躍したメンバーなど、大変心強く、かつユニークな仲間がジョインしてきてくれています。
福岡という九州の中心地から、僕たちは日本一を目指します。
今回のnoteは、僕が「エンカレッジ」の意義に気づき、創業するまでのお話です。
もし共感いただけた方がいましたら、ぜひ一度お話しさせてください!
エンカレッジのコンセプトに出会うまで
皆さんは「エンカレッジ」という言葉を知っていますか?
エンカレッジとは、「元気づける」「勇気づける」「励ます」という意味の言葉です。
ブランディング支援とアウトドア事業。どちらも人や社会をエンカレッジするものだと僕は思っています。
では、昔から誰かをエンカレッジしたかったのかというと、それは違います。
末っ子の僕は、人と同じことをやるのが嫌いで、誰かに縛られるのも嫌い。そんな性格なので、小学校や中学校の学校生活では一種の息苦しさを感じていました。
息苦しさの根源にあったものは「不自由さ」。その不自由さから抜け出すために、自分を縛りつける目の前の課題をクリアしていくことだけを考えていました。勉強もスポーツも、できることが増えれば、自分のやりたいことができるようになる感覚が楽しかった。
何をするにもとことんやって、一番を目指したいという感覚が身についたのもこの頃です。
そんな僕は、「東京行くなら東大だな」くらいの調子で進路を選択。しかし、現役当時の模試の結果はE判定。現役で東大へ進学する友人たち。僕は、到底合格ラインには及ばず、不合格。
「自分は天才じゃない」改めてそう思わされた瞬間でした。それと同時に、だからこそ努力しなければならないと腹をくくり、浪人中は遊びを封印して予備校での勉強に専念。
「本当に受かるのか?」なんて考える暇があるなら勉強する。そんな日々を過ごした結果、無事に東大へ合格。念願叶って「自由」を手にすることができたのでした。
お金以外のものは全て自由。何をするにしても自分で意思決定できる環境は、まさに理想そのもの。バンドや空手、そしてキックボクシング。入学してからはとにかくなんでもやりました。
特に熱中したのがキックボクシング。達成志向の強い僕にとって、勝ち負けがハッキリつく点で相性がよかった。プロのライセンスも獲得し、卒業後も継続。仕事と練習の両立は過酷で、早朝から夜まで仕事をして、2時間練習に行って、帰宅してからまた仕事に向き合う日々。
今考えてもハードな日々でしたが、当時の自分はそれが当たり前のような感覚で過ごしていました。目標達成のためには努力が必要。「自分は天才じゃない」と気づいた時の教訓を胸に日々の練習に臨む。その結果、プロランキングで1位になることができました。
練習は辛いし、体重を落とすための食事制限も辛い。入社して1〜2年目で、仕事をしながら練習時間を捻出するのも一苦労。それをやり抜いての結果だったので、とにかく嬉しかった。
ランキング1位になって行われたタイトルマッチ。相手はベテランのチャンピオン。絶対に負けたくない。もちろん日々のハードな練習は継続。しかし、結果は敗北。やれるだけ練習を重ねて試合に臨みましたが、現実は厳しいものでした。
そんな時、試合結果に落ち込む僕に、涙を流しながら「ありがとう」と声をかける人がいました。「試合を見て元気になった」「勇気をもらった」と言う人も。なぜ感謝されているのか?状況がうまく理解できませんでした。
目の前の相手に勝ちたい。その一心で練習を続けて、誰かのためではなく、自分のためだけに戦っていたのに。しかも、僕は負けたにもかかわらず。
「自分の頑張りが、誰かのためになる。」そんなことを、考えたこともなかった。自分の成果だけを追い求めてきた人生に、初めて誰かのためという軸が芽生えた瞬間でした。
誰かを元気づける仕事。これを人生のテーマにしようと決意。そして、エンカレッジを創業することに。
ブランディングで人と社会をエンカレッジする
ブランディングという仕事は、人と社会をエンカレッジすること。僕がそう思うのは、新卒で入社した伊藤忠ファッションシステムでの経験から。
マーケティングリサーチ、グループインタビュー、M&A、そして大手企業との新規ブランドの立ち上げなど、いろんな経験ができる会社で働きたいと思っていた僕にとって、最適な環境でした。
特に、ブランドを立ち上げた経験が今に大きく繋がっています。新卒2年目で担当した、海外ブランドが日本進出をする際のビッグプロジェクト。プロジェクトの根幹となる商品コンセプトを作り、実際に商品が出来上がり、お客さんの手に渡り、世の中に広まっていく。コンセプトの持つ力の大きさを実感した瞬間でした。
より深くブランディングを学びたいと思い、宣伝会議の専門コースを受講。毎回出される課題に四苦八苦しながらも、金の鉛筆を獲得したのはいい思い出。コピーを考えることも楽しかったけど、同時にコンセプトを考える楽しさを強く感じるようになりました。
何かをプロデュースする仕事がしたい。そこから、専門的にブランディングが学べる会社への転職を決意。そこで出会ったのが、当時30名規模のパラドックスでした。誰もが知る大手企業から、スタートアップへの転職。心配されることもありましたが、ブランディングのスペシャリストになるという目標を達成するためには必要な時間と経験。迷いはありませんでした。
パラドックスでの仕事は、コピーやコンセプトを作るだけではなく、数字の管理も仕事の一貫。ディレクターとしてどうやって売上を立てるのかまでと幅が広く、そして複雑。さらに、それを同時に何社も担当する。圧倒的に業務量の多い環境ではありましたが、確実に自分の身になっている実感が大きかった。
とにかく必死に働きました。決して焦りなどはなく、ただただ仕事に没頭するしかなかった。その結果、入社直後から濃密な時間を過ごすことができ、任される仕事の幅もどんどん拡大。
そして、舞い込んできた九州支社オフィスリーダーの依頼。いずれ起業を志していた僕にとって、「支社とはいえ、会社を経営する経験は必ず役に立つ。」と思っての挑戦。赤字が続いていた支社の立て直しに成功し、その自信を持って独立したのでした。
東京に戻ることも考えましたが、支社立ち上げ時に出会った福岡の経営者の皆様の応援などもあり、福岡での創業を決意。もちろん、福岡の過ごしやすさも大きな理由の1つです。
共にエンカレッジしたい人を探しています
先述したとおり、エンカレッジは現在第二創業期。創業から8年が経ち、さらに多くのリレーションとノウハウが蓄積されています。ブランディングやマーケティングを学び、自分の力を試したい方や、より深く学びたい方など、幅広い層の方が活躍できるフィールドが整っています。
現在は、福岡の会社様のブランディング支援が主ですが、東京の案件も増えています。例えば、上場企業のM&A後のビジョン策定、急成長ベンチャーの支援、新規事業の立ち上げ支援も。
アウトプットの幅も広く、紙媒体からWEBまでと、課題に合わせて自由に表現することができます。
現在の課題は、機動力のある組織づくり。より多くの仲間とともに、より多くの経営者と従業員をエンカレッジしていく。それこそが、エンカレッジのコンセプト。
そして、弊社には、ブランディング支援だけでなく、アウトドア事業もあります。
企業研修から子どもキャンプまで。福岡・長崎・沖縄にも拠点があり、自然と触れ合いたい時はいつでも参加可能です。
既に多様な仲間がジョインしてくれていますが、まだまだ足りません。これまでの経験を存分に活かしてチャレンジしたい方のご応募をお待ちしております。