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怪しい腫瘍が、何故か小さくなった。

この4年間、私は乳腺外科で経過観察になっている腫瘍がある。来年検査して異常なければ、5年たつので、もう来なくてもいいかもと言われた。大きくなって来ないから良性だったのでしょう、と。

それにしても5年間経過観察するとは用心深い。今までの主治医の言動を思い行くと返してみると、かなり悪性だと疑いが強かった気がするので、思い出して書いてみる。


最初は、何の気なしに市の無料の乳がん検診を受けてみたら、「マンモグラフィーは異常なし、触診は異常ありで再検査」とハガキが来た。

マンモに何も写ってないなら、大したことないだろう。と思って駅前の総合病院に予約。丁度世間で乳がんに注目が集まっていたから、混んでいるとのことで、私は念のために行くだけだと楽観してたので、「急いでないです~」と先の日程を取った。

(患者の、「大丈夫」は大丈夫じゃないって、精神科医が言ってたけど、その通り。日ごろ、心配して自分から検査受けるときには最悪の事を想像するのに、「異常あり」のハガキ受け取ってるのに、全然甘い考えだった)

初診は超音波検査とマンモ。マンモは非常に胸が張っていて痛かったけど、検査技師さんは、大げさだと言わんばかりで取り合ってくれなかった。思えば、その検査の数か月前から、若いころにも無かったような胸の痛みが続いていた。更年期のおばさんが、そんなに痛いはずがない、大げさだと思われてたんだろう。その春、子供が家から出ていって、気持ちが落ち込んでたから、食事も適当であまり自分の身体の事を考えることがなかったから、その時は、胸の張りが異常だとは疑っていなかったけど。

超音波検査が終わって、医師の診察。「こんなに、条件がそろっている画像はあまり見た事ない。次はご主人を連れてきて、早く手術の予定を立てないと」といきなりのガン扱い。血流とか、なんとか言ってた。大きさは1センチ強。

細胞を取って確定診断することになって予約。真っ暗な気持ち。。

でも、組織検査から別の医師が担当になって「いや、これだけでは悪性かどうかは分かりませんよ」と優しくおっしゃる。1センチの腫瘍から7か所くらい採った。(念入りだなあ)

結果は、白。

「ガンが取れなかったのかもしれないし、良性なのかもしれない。三か月後に大きさとか変化を見たい」(ほっとした。でも、まだ無罪放免じゃないらしい。主治医の表情は全然安心してない

三か月後。マンモと超音波。超音波検査で、怪しい腫瘍だけは念入りに大きさ測ったり、カラーにして血流?を見る。疑われてる感満載。怖い。

大きさは微妙に縮んで1センチくらいらしい。でも「小さくなった」ことはノーコメント。問題はそこじゃないらしい。

もう一度、細胞取っていいですか。」(う、疑われてる、、)

今度も6か所くらい採ったらしい。。そして結果は白。

「うーん。ガン細胞が出たら、手術できるんですけどねえ。」(手術したそう

超音波検査で見える、腫瘍の見た目が気になるらしい。

「絶対に悪性と言うほどじゃないけど、断言できない」(生きた心地がしない)

「一度MRI検査してもらっていいですか」(はいはい、何でも安心のためなら)

ネットでぐぐると、MRIは98%くらいの確率で悪性かどうかわかるらしい。

点滴して何か入れて、検査。うつぶせで硬い所に寝て胸だけ穴から出す状態で、、めっちゃ痛い。あばらの辺りとか、胸の周りが。

なんとか我慢して、15分くらい?で検査終わったら、胸が赤くなってました。あれは何とかして欲しい。点滴の副作用でくらくらしつつ、、結果は翌日以降だったかな。

で、「悪性でもおかしくない、という結果でした。点滴で入れた栄養分の吸収するスピードが悪性の場合と同じでした」(はあ、、、それって確定ってことじゃ。。絶望)

もう一度、細胞取らせてください。」となんか張り切った様子。よーし、採ってやるぞって感じ。(ふーん。。気に入らないなあ)

三度目も5~7か所くらい?あっちこっちから採取。

そして、、、結果は白。

「がん細胞は出ませんでした。」がっかりした様子

ガンだと思ってるのに、三回細胞採っても、確定できず残念、て顔に書いてありました。

乳がんの場合、確定しないと手術できないんだそうです。あんまり怪しいとか、心配な人は、検査のために手術して全部取り出して、全部の細胞を検査して、ガンが出たらそのままリンパとかも調べて、本格的に手術するんだって。

でも入院一週間と言われて、子供や犬の顔を思い浮かべて、それは断ってしまった。

春の検診?から、ちょっと甘く見て、病院受診が夏か秋。三回目の細胞検査まで終わったのは翌年の何月だったか忘れたけど、、、夏くらいかな。

その後、半年後の年末、翌年年末、更に一年後に検査終わって今かな。。

その後は、マンモと超音波検査を続けてたけど、徐々に小さくなっていき、今回は4ミリとか?

大きくなってこないということは、良性だったんでしょう。一年後の検査終わったら、また市の検診程度で良いかもしれません。

マンモに映っている石灰化の方は、良性です(にっこり)」とのこと。

最近の二回は、超音波の検査技師さんが、腫瘍を探すのに、苦労したり、大きさ測るくらいで、血流も見ないし、いろんな角度から見ることも無くなった。

それにしても、石灰化したところは、レントゲンでピカっと光って目立ってるのに、はっきりと「良性」と断言。

それに比べて問題になってる腫瘍はかなり怪しい見た目なんだなあ、と落ち込む。

検査もきっちり5年間するのは、まるでガンの術後5年間再発しないか見る時みたい

急に大きくなる可能性とか、今もゼロではない、と言うし。

そんなわけで、4年目の今回初めて「多分良性」と言われましたが、本当は悪性な細胞が少しでも残ってて、数年後に転移とかするんじゃないかと怖い。ガンがなぜか治る人がいるらしいけど、私もそうだったのかなあ、と少し思う。

発見された頃はストレスがすごくて、胸は張っていて、ホルモンが不調だったし、、、発見後は、やたらとサツマイモ食べて(母乳が出やすくなるってことは、血流の通りが良くなるかと)、ヨガ始めて(ストレス解消)、風呂の前に全裸で100回ジャンプしたり、(乳房内の血流を良くすると、ガンにならないと勝手に考えて)、、肉を減らして、ブロッコリーやマイタケ食べたりした。

そんなの関係ない、って専門家は言うけど。

西洋風の食生活や肥満で乳がん増えるとか、再発防止には激しい運動が良いとかは、本当らしい。努力したからといって、自分に効果がある保証はないけど。

結局のところ、最初から悪性じゃなかったのか、悪性だったけど運よく増殖せずに殺せたのか、これから育ってくるのか、悪性に見えるだけだったのか、、、真相は謎のままだけど、ガンは大きくならなければ問題ないので、結果オーライ。

でも、毎回「新しい腫瘍ができるかもしれませんしね」と付け加えられるので、生きて細胞分裂続ける限りは、ガンの不安は全身にあって、その中でも私の今のホルモン状態だと、乳がんと子宮ガンは高リスクらしい。子宮ガンの方も、毎回「これは不正出血です。ガンかもしれない」と脅されつつ、超音波検査で変なものは見当たらない(子宮は直に中に入れて見る)、毎年のガン検査では異常なし、で経過観察中。

他にも甲状腺に何かあるとか、胃にポリープ、子宮筋腫がデカい、子宮口にポリープあったのを取ったなどなど、腫瘍、イボ系はできやすいらしい。

いつか、どこかのガンになるかもしれないけど、とりあえず一番怪しかった腫瘍が経過観察から脱出できそうになってきた(一年後だけど)ので、そんな人もいるんだと書いておきました。。

ガンと診断されて、切り取って、放射線かけて、ホルモン療法とか抗がん剤とかやった方が、後々良かったと残念がることになりませんように。。

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江浪キリ
疲れる毎日を誰かの文章で癒されたい。そして、私も誰かを癒したいです。いつかできたらいいな。