「産地間競争」から「産地間共創」へのシフト
「地域の農業と食文化を発展させるために感性を磨く」というテーマを掲げ、私達は学び、行動してきました。
各地域でも同様の取り組みは進み、市場内の競争から地域間競争が生まれていきました。
地域の取り組みを広げ、より良い物を目指し、切磋琢磨することは大切だと思いますが、結果、どうなってきているか考えると、高齢化の回避ができず、人口減少の脅威に対しては身動きが取れていない状況に近いのではないかと感じます。
そして、これらの解決の糸口となるものが、文化や伝統的な技術を伝承していくことではないかと考えます。
地域から日本全体を見ると、それぞれ地域のいいところをシェアし、持っている強みや価値を交換する「価値の交換」が重要になると判断しています。
「おカネとモノやサービスの交換」は常にお金など「POWER」を意識しながら活動してきましたが、これからは価値の交換、すなわち「LOVE」をテーマにすることではないか?
栗に関しましては日本の素材や技術を世界に認めてもらうために「日本和栗協会」を立ち上げました。
それぞれの地域で行われてきた生産から加工、販売までのサプライチェーンの確立から、例えば海外のシェフが提案する商品に対し、どの産地の物が有効かを判断し、和栗ブランドを確立することを目的としています。
その活動の中でお互いの課題をどう解決していくかも加え、徐々に活動を開始していきます。
「産地間競争」から「産地間共創」へのシフトが、全国の栗産地には必要であると勝手ながら思っています。
ご賛同いただける組織がございましたらご連絡くださいませ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?