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時を刻む博物館にて。
チクタクチクタク。
今日は午前中に、時計の博物館へ行きました。
街中の川沿いにひっそりとある、小さな博物館。
私は2回め。子どもたちは3回め。
古代から中世、近代、現代に至るまでのさまざまな時計が展示されています。
しかも、その時計たちはほとんど全て、今この時も、時を刻んでいるのです。
人もまばら、静かな空間の中で、針や振り子や、いろんな時を刻む仕掛けが聞こえる。
チッチッチッチッ…
タッタッタッタッ…
カチカチカチカチ…
コチコチコチコチ…
学芸員の方は、仕事を終えてこの空間から出ても、ずっとこの音が頭の中に響くんじゃないか、と勝手に心配。
午前10時をちょうど指す頃、あちこちから、それを知らせる音が聞こえてきた。
グランドファーザークロックと呼ばれる"大きな古時計"たち、人形がくるくる踊りだすもの、フクロウの目とくちばしが動くもの、小さな置き時計の中の小さなお坊さんが小さな鐘をつくもの…。
少しづつずれているので、あっちだ!こっちだ!と、音の主をさがして動き回る私たち。
時計たちが何事もなかったかのように静けさを取り戻したあと、少し遅れて最後に鳴ったのが、ひとつの鳩時計。
年季の入った大きな時計なのに、小さな扉を開けて、小さな鳩が出てきた。
素朴な声で10回きっちり鳴いて、ドアの向こうに帰っていきました。
見届けた、と満足な私たち。
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確実に時を刻んでいるのを感じるのに、時間が過ぎていく、というより、ずっと続いていく、というとても豊かな気持ちになれた空間でした。
前回何年か前に来たときは、せがまれて、買わないよと言ったのに、今回は同じように、欲しいと言われた砂時計を、すんなり買ってしまいました。
3分と見ると、カップラーメン計れるね、と言ってしまう、何とも短絡的かつロマンのない自分にがっかり。
そういえばひとつ気になったのは。
博物館に入ってすぐは動いていた金魚時計が、出るときには、9時半を指したまま、金魚の動きも針の動きも止まっていたこと。
このタイミングで止まっちゃったのか、よくあることなのか…。
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よい夏休みでした。
子どもたちの、というより、私の主観(笑)。
午後からは、次男の理科研究のまとめも仕上げられたし、長男の家庭科、料理にいたっては、もう本格的すぎるくらい2人で力を注いだので、本日も満足感&脱力の夜。
明日からは、次男のサッカーと仕事の繰り返しの日常に戻ります。
まだまだ夏本番ですが、がんばりすぎずのりこえましょうね。
読んでくださってありがとうございます。