もう一度会いたいと願う戒め。
別に隠すこともないので平然と言うているがガチ廃人になった時期がある。約10年以上前だ。さすがにもう現世に戻れん心神喪失状態が続き、通院してもよくなる気配はなく、幻聴と幻覚といろんなものが発生してて、さらに薬の副作用で30キロデブってどうしようもねぇなとなっていた、数年間。
複数の病名ついたが、根っこのところは作り上げた人格が完全崩壊したせいで現世に戻るとっかかりを作れずにいた。
ワシはワシではなくなっていた。
これはもう説明すると長いので省略しているけれど、ワシは自分からもう一つの人格を物心つく頃から作って形成ということしていた、していたそうなのでそれがぶっ壊されたら年季入ってる分どうにもならんかった。あの時、それが壊れた音が未だに耳にこびりついている、割れた、粉々に。
もう元には戻らないと、このまま終わるか、と思っていた。
何もかも本当に失ってしまった分、戻りようもなく、あてもなく、どうでもよく、かといって死ぬのにも失敗してのその状態だったからどうしようもなかった。ただ呼吸しているだけだった。その時点で生きてないが。
それでもワシはワシに戻った。正確には延長線上の違うワシになっただけだけで、昔を知る人からみたら大差ないんだけど、自分的にはちと違う。
完全にぶっ壊れる前に自ら手放したと言っても過言ではないものがあった。その時の選択を後悔していないというか、そうするしかなかったというか、おそらく自分がぶっ壊れるのを予測していたのでアレを巻き込んではいけないから手放したというところがあって、手放した。案の定、壊れたから選択は間違いではなかったんだけれども、絶縁状態。壊れて、それでももう戻らないと思っていて、思っていても、アホなことを言い、時折真面目なことを言いあっていた時間、そして出会った時に思った様々な感情にだけまだ色はついていて、残っていて、叶わないとしてももう一度会いたいと思った。出会った時に感じた嫉妬と羨望と尊敬を、対等に並べる自分になろうと思うことでワシは現世に戻るとっかかりにするしかなかったんだけど。
現世に戻ろうとする足掻き自体がそもそもしつこいんだけども。
じわじわと崩壊した人格を作り直して、とてつもなく地味なことと荒療治的なことをしていたが、それでもそれなりに時間はかかって、自分の公演打つところまでにも時間がかかって、とはいえそれは自分の中から発信したいものが出るのに時間がかかったのもあるんだが、相も変わらず不定期で打ち始めて、そして区切りとしてタイミングよく?Xデー的なものがあり、眺めに行き、行ってもどうせ気が付かないだろうから、名刺とお詫びをぶん投げて来た。
ここまでで縁が切れてからもう5年以上経っていた。
その時、心臓止まりかける事件が起きつつも、己の感受性はまだ生きてんだなと思いつつ、それでもどうせ縁はもう戻らないと諦めていて、諦めるしかないようなことをしたのは自分だからいいんだけども、それでも久しぶりに生で見るアレは相変わらず鮮烈だった。だからいいや、と思った。アレが紆余曲折あってそこにいる、戻った経緯は離れている時期のことだからわからないけれども、戻った時点で何かと察し…でしかなく、大差ねぇわなと思った。でも我が人生で唯一の嫉妬と羨望と尊敬はアレの存在しかない。
Xデー後、どうせ連絡ないと思っていたがある日突然LINEに友達登録されていた。半年後ぐらい。思わず本気で「ハニトラか」と思った勢いで1日眺めて悩んでしまった。というか、半年後とかに登録してくるクオリティは変わらないなぁとも思ったけれども、まぁハニトラでもなく本人だったので縁は戻ったわけですがね。やっぱり心臓に悪い生き物だった。
忘れた頃に連絡するけど、実際問題、今、居住地が違うから会うというのはタイミングが必要だったりするのでそのまままた月日が経っている。その間にまた壊れかける手前のことが発生したりはするんだけども、それでもワシはもう一度アレに会いたいと思うから生きている。合間で「誘え」とは言われているが、いまいちこうタイミングがない。タイミングというか、ワシの心の行方というか、あり場所の問題でもあるんだけど。
もう10年経つよ、会わなくなって。
アレとふざけていた期間より長いよ。それでも連絡すると相も変わらずの飴と鞭を交互に投げてくるから「扱いうまいよな」としみじみと思う。が、そろそろ隠れてやらかしてることがばれる羽目になりそうなんだが、それはそれでいい。その為にワシは現世に戻ってきているわけだし。
まぁ戒めなんですよ。もう一度会いたいと願う気持ちがあることが。
そして月日ってあんまり関係ないんだよねである。自分がそもそも歳食ってるからか不明だが、10年は1年と大差なく、実際違うんですけれども、そんなに長い月日ではない。たかだか10年だ。もちろん人によっては長い月日だけども。ただまぁアレとやり取りしてて「互いに歳だからそろそろ何があるかわかんないから」と言い合ってしまってるあたりがちょっと嫌ね、程度。
とかいう話をしても、死にたがりな人には通じないんですけども。そういうとっかかりが、執念もつもの・対象がないと言われてしまう今日この頃。そんなもんは無理矢理作るもんだと言うても通じないから面倒だ。死にたい気持ちはわからなくないんだが、捨てきるというか、結局自分は生存本能の方が強いからミスって諦めまくっているが、そっちを諦めた分、何かとしつこく足掻くし、歳食ってる分、それこそいつ何時というのがリアルだから「生きる」ことを自ら放棄する方が面倒で、でもその覚悟あるならやはりなんでもできるんじゃないのかなと思ってしまうんだが、でも通じない。
ということを思ったので、いろいろ思い出し駄文シリーズ。
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