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隣の席の徳大寺さん

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ある日、僕は彼女の秘密を知ってしまった―― ちょっと不思議な徳大寺さんと僕の、なんてことはないゆるい日常のお話。 ※1話1話は短いので、お気軽にお読みください♡
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【小説】隣の席の徳大寺さん 最終話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  物静かで穏やかで優しくて博識で、とてもシャ…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第24話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  そんな徳大寺さんが入部してくれたおかげで、…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第23話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。    僕はそんな徳大寺さんと過ごすのが好きで、…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第22話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  その日、徳大寺さんは少し元気がない様子だっ…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第21話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  およそ女子高生が読むとは思えないようなジャ…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第20話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  でも「隣の席」でいられるのは、今日が最後か…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第19話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  クラスの女子とはあまり話が合わないようで、相変わらず少し浮いた存在だ。  そんな彼女と僕が付き合っているという噂があるとクラスメイトから聞かされたけれど、僕たちの関係は特に何も変わっていなかった。 「今日の調べ物はなに?」  放課後の図書室で徳大寺さんにこう尋ねるのが、最近の日課になっている。 「私ね、O型なんだけど」 「え、そうなんだ?」 「え?」 「あ、ごめん。なんとなくO型じゃないような気がしてただけで」 「よく言わ

【小説】隣の席の徳大寺さん 第18話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  でも、最近は表情が明るくなった、と一部の男…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第17話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  一見地味で目立たないけれど、肩下まである黒…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第16話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  だけど、たくさん話すようになって、彼女が…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第15話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  作ってきてくれる弁当の中身は、いつもバラ…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第14話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  彼女はいつも、人が考えないようなことばかり…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第13話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  興味のある分野がとにかく広くて、とても博…

【小説】隣の席の徳大寺さん 第12話

 隣の席の徳大寺さんは、少し変わっている。  二人でよく会話をするようにはなったけど、僕はまだ彼女のことをよく知らない。   ある日の帰り道。チワワが飼い主に連れられて軽快に散歩をしている姿を見て、徳大寺さんが目を細めた。 「犬、好きなの?」  「うちでも飼っているのよ、チワワ」 「そうなんだ。少し意外だな」 「意外?」 「勝手なイメージだけど、徳大寺さんは猫のほうが好きそうな気がしたんだ」 「そうね、よく言われるわ。猫派っぽいって」  他人と連れ立ったりしな