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会話はキャッチボールというけれど

こんにちは!
トラウマセンシティブヨガインストラクターのemuです。


会話やコミュニケーションにおいて
キャッチボールという表現がよく使われます。

確かにな。っと思う反面、
トラウマを抱えた人にとったらそれが非常に難しいなと感じます。


特に幼少期におけるトラウマというのは、
「キャッチボールをしてもらえなかった」という体験です。


暴力や暴言であれば、
キャッチボールしようとすると思いっきりボールをぶつけられたような体験で

無視やネグレクトであれば、
ボールを投げても受け取ってもらえず一人でぽつーんと立ち尽くしてしまったような体験です。


それが当たり前として生きていたら、正しいキャッチボールが出来なくても当たり前。


私自身も、自分からボールを投げたらもしかしたら受け取ってもらえないかもしれないし、とんでもない攻撃を受けるかもしれないと思い込んでいました。


でも大半の人はみんなキャッチボールが大好きですし、仲間にいれてーってきたら悪い気はしないはずです。


トラウマについて深く学んだ本、
「身体はトラウマを記憶する」では
トラウマ体験をした子供と接するときにまずはキャッチボールから始めると書いてありました。


深く傷つき、心を閉ざしている子供に対して
転がったボールを取ってもらうことからコミュニケーションを始めるそうです。

確かに辛いことはあったけど、ボールは転がってくるし、投げ返したら喜んでくれる。
これを体感してもらうことが目的です。


子供の頃に、そうやって気にかけてくれる大人がいたらいいですが、大半の人は誰にも気付かれることなく、心を閉ざして誰も信頼できないまま、悲しみをひとりで抱え込んで大人になります。


たくさんの悲しみや傷つきを溜め込み
正しいキャッチボールを知らないまま、社会に放り出されてしまうんですね。


ボールを投げたら変化球を投げ返されるかもしれない。
ちゃんと受け取れないと怒られるかもしれない。
ボールを投げたら嫌われるかもしれない。

そんなふうに思い込んだまま
いろんな事を対応しようとしてしまうのです。

だけど本当は
変化球を投げてくる人とはキャッチボールをしなければいいし、
うまく受け取れなかったら、ごめーんでいいし、
ボールを投げてくれるのは嬉しいことです。


そして何より伝えたいのは、
正しいキャッチボールができてきたときに
「私なんかとキャッチボールしてくれて申し訳ないな…」と思わないこと。


これはトラウマを抱えた人が陥りやすいところです。


自分がいなければいいのにと思ったり、
自分の存在が邪魔であると感じるような悲しいことがあると
「存在している事自体が申し訳ない」
という気持ちが存在してしまうのです。


自分をそこまで価値のない人間だと信じ込まないとやっていけないような辛いことがあったのだから、そう思ってしまうのは当たり前のこと。

でもそれは勘違いなのです。

確かに不幸はあったかもしれないけれど、それはあなたのせいじゃない。
確かにダメなところもあるかもしれないけど、そんなに決定的にダメな人間じゃない。

あなたにはちゃんと価値があります。
ここにいていいし、もっとキャッチボールを楽しんでもいいんです。


キャッチボールを楽しむコツは
相手の受け取りやすいボールを投げること。
そして最初は難しいかもしれないけど、たくさん受け取る練習をしましょう。


トラウマを抱えた人は
圧倒的に受け取るのが苦手。


手元にきたボールに対して、過去のトラウマを反映させて、このボールはもしかしたら私を傷つけるかもしれないと思って、ボールを持っていられなくなるのです。

ボールが来たことに対して、
動揺して逃げてしまったり
過度にお返しをしなければいけないと思ったり、ボールを投げ返した後の反応をすごく気にしてしまったり、、
そんなことがあるのではないでしょうか?


私はいつもそれで人間関係を終わらせてきました。

もっと早く、コミュニケーションはキャッチボールだ
と認識していたら、自分の行動がおかしかったこと気づけた気がします。


コロコロコロ…とボールがこちらに転がってきたら、笑顔で相手の取りやすいボールを投げたらいい。

相手が投げ返してきて、キャッチボールが始まったなら、自分もそれを楽しめばいい。

ただそれだけのことに気づくのに何年もかかってしまいました。


今日はヨガとあまり関係のない話でしたが、トラウマを克服するためにとても大切なマインドです。

トラウマを抱えた人は、自分の痛みに鈍感です。

なぜか変化球を投げてきたり、強くボールをぶつけてきたり、全くボールを受け取ってくれない人と、どうにかこうにかキャッチボールをしようと悪戦苦闘してしまうのです。

受け取りやすいボールを投げてくれた人に対して申し訳ないと思わなくていいし、あなたはそこにいていい存在なんだよ、ということに気づくだけでも大きな一歩です。

トラウマセンシティブヨガでは、そういったあなた自身がここにいていいと感じられることがベースにあります。

またヨガで身体を心地よく動かして、その感覚に集中することで、少しずつ囚われから解放されていくことができるのです。

そういったヨガの取り組みについてはまた次回以降に書いていきたいと思います。


今回のような話から、ヨガについても発信していきますので
もしよかったら、スキやフォローをしてくれるととっても嬉しいです♡
ご覧いただきありがとうございました!

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