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由緒正しき一族に生まれた女の葛藤の人生。正義とは何か《後編》ストーリーから読み解く私たちの社会問題

《前編はこちら》

男の正体

エマが恋に落ちたケイジという青年。お忍びで会っては食事をしたり、学問の話をしたり、聡明なケイジの話はいつも華やかで輝いていた。ある時、二人の会話の中でケイジはこんな話をした。

俺はいつか外国に行って国際的な法律の権威になるために勉強しにいきたい。

王族のエマからすると遊びに外国に行くことはできても、王族の立場で自由に外国で何年も暮らしたりするなんて夢物語のような話しだ。

さらにエマは交際を続けていくうちに彼の自由奔放な性格を育てた家庭環境についてもだんだんと見えてきた。

片親であり、貧しくはないがさほど裕福ではない家庭。人からお金も借りたりしているようだ。

そしてケイジもエマに家庭の内情などをうち明け、より二人の仲は深くまでつながっていったのである。そして二人は結婚を誓ったのだった。

恋とスキャンダルの発覚

ある時、二人の恋仲が一気に国中に知れ渡る事件が起きる。ケイジの唯一の親である母親のスキャンダルが報じられたのだ。ケイジはエマとの恋仲は前々から知られてはいたが、スキャンダルがあるとなると国民は黙っていない。なぜなら王族は国民の税金で生活をしているからである。

国民たちはエマとケイジの恋仲を非難し、もし結婚になんて話が進むものなら断固として許さないと怒りを露わにした。

国民たちが怒る理由

まず一つが、スキャンダルがあるような家庭の息子とは由緒正しき一族のものとして断じて結婚がふさわしくない。

そして二つが、国民の反対を押し切ってする結婚を誰も祝福しない。それでも結婚するのは王族としてあってはならない。

そして三つが、国民の税金に支えられ成り立ってきたものを国民の意思を無視し、自分勝手な結婚をすることは許されない。

そしてケイジはスキャンダルについて釈明はしたものの多くは語らず、国民たちは釈然とせずもやもやとしたままである。余計に国民たちは気をもんだのだ。


遠距離恋愛

エマとケイジは国民の多くの反対意見にさらされるなか、二人の思いは硬く交際は続いていった。そんな中、ケイジは外国に留学する事に決め法律の専門家を目指す決断をする。二人の遠距離恋愛の始まりだ。

この間、ケイジの家庭には常にスクープをねらいメディアが張り付きエマの動向も逐一メディアの報道のネタになる。それだけこの一族のニュースは国民の関心の高いものになっていった。

国民たちの世論に押され王族たちは説得を試みエマに結婚を諦めさせようと画策する。由緒正しき一族の誇りに傷がつかぬように... 

しかし遠距離になってからも二人の意志は変わらず、親にも呆れられる結果となりながらも結婚の意志を貫き通したのだ。誰ひとりとして二人の仲を引き裂くことはできなかったようだ。


そして二人は大博打に出た

ケイジは三年の留学を終え、足元を固めた上で、外国にエマを呼ぼうとしているというのだ。つまり一族の国を離れ、外国の地でケイジと暮らすという選択。国民の希望も、一族はじめ、王族の希望もすべてを汲み取らず、二人が育んできた愛を信じ国を離れて一緒になる。そんな大博打にでたのだ。

多くの反対意見、反対勢力という厳しい状況の中、二人は二人の意志を貫き、結婚することを正式に発表したのであった。二人は結婚という自由な権利としての契約を交わす。

例え世界中を敵に回しても

エマとケイジの意志は固かった。誰が反対したとしても、二人は結婚して共に生きていくという道を諦めず進んできた。その思いたるや相当なものであったのだろう。半分は意地のような何かもあったのかもしれない。ここまで反対されると、もう開き直っていたのかもしれない。その心境たるや計り知れないが、なにがあっても折れなかったのだ。

世界中を敵に回したとしても自分たちを信じた

かたや反対派の国民たちはがっかりし、多くは落胆した。そして二人をあきらめ見捨てたのだ。中には二人を応援するものもいたが、割合で行くとごく少数であった。

一体何がただしくて正義なんだろうか。


インターナショナルアカデミアの
ソクラトン教授は言った

国民が批判するこの結婚を我々は正しく判断しなければならない。なにが正義か。我が王国は三つの理念で成り立っている。

それは『平等』『自由』『宗教』。この王国は昔から宗教を重んじてきたが、近年は自由が国の風潮として受け入れられている。

つまり、我々にとっての正義は『自由』である。国民が自由を望むなら等しくして、由緒正しき一族にも自由を許容するべきである。

それが我々の正義だ


あとがき

この由緒正しき一族の物語は、とある実存する皇族の物語と似ておりますが、えむさんが執筆したフィクションです。

この物語を通じて私は『正義とは何か』を読者のみなさんに投げかけ、訴えかけました。皆さんもこのどこかで聞いたことがある物語を読み、私たち国民はどのように振る舞っていくのがよいのかを一緒に考えるきっかけになってくれればと思っています。


《これからの時代の皇室のあり方どうおもう?》



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私の話はビジネス書には書いていない極一般男性の人生の楽しみ方です。みなさんもまねできる一般的な話を中心にこれから少しずつ書いていきますのでよろしければフォロー&スキ💗頂ければ幸いです。

今日も読んでいただきありがとうございました。
東南アジアより、えむさんでした。
また明日お会いしましょう: ) 

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